- 出演者
- 池上彰 松村邦洋 トラウデン直美
オープニング映像。
今回は再放送されるアニメ「マルコ・ポーロの冒険」を特集。ゲストの松村邦洋とトラウデン直美を紹介した。
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- マルコ・ポーロの冒険
物語はシルクロードの実写映像とアニメーションを交えて描かれる。旅の第一歩はアラブの世界。マルコは砂漠に生きる過酷な現実を目の当たりにした。オアシスとオアシスの間を移動する道中は盗賊が常に付け狙っていた。イランではペルシャ絨毯を織る少女との出会いが描かれた。アフガニスタンでは遊牧民の暮らしを通じて自由の尊さが描かれた。異国の人たちとの出会いが物語に深みを与える。
松村はNHKが漫画をやるのが新鮮だったと話した。トラウデンはアニメとドキュメンタリーの掛け合わせのような感じがした、アニメの色使いも印象的だったと話した。アニメが放送された1979年は旧ソビエトによるアフガニスタン侵攻があった年だった。松村は声優陣が豪華だったと話した。キャラクターデザインは「あしたのジョー」などの作画監督を務めた杉野昭夫。構成は「YAWARA!」などの丸山正雄。絵コンテ・作画は「呪術廻戦」も務めた川尻善昭。1980年代はじめは放送用テープを繰り返し使用しており、NHKに残っていたのは初回と最終回だけだった。4年前に元となったフィルムが見つかったが、イタリアに輸出されて戻ってきたものとみられセリフやナレーションは入っていなかった。
NHKの番組発掘プロジェクトにはこれまでに10万本以上のテープが寄せられ、再放送も実現してきた。マルコ・ポーロの冒険にも録画テープが送られてきたが、全43回のうちの一部だった。4年前、1人のファンから全話のタイトルが記されたテープが提供された。第30回だけが録画されていなかったが、岡山市の永井さんが音声だけを録音していた。汚れがないか確認したフィルムをデジタルスキャンし、色彩を鮮やかに再現する。最後に届けられたテープの音声を組み合わせた。
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- マルコ・ポーロの冒険岡山市(岡山)
マルコ・ポーロの冒険の楽曲を担当した小椋佳は1978年に休暇を取ってシルクロードに旅立った。バーミヤンに向かう砂漠地帯で車のエンジンが止まってしまった。凍死の覚悟を決めた時に歌が湧いてきたという。
バーミヤン遺跡はタリバン政権によって破壊され、イラクのハトラ遺跡はISによって破壊された。池上はマルコ・ポーロの時代に比べて旅が手軽になったはずなのに行くことが困難になったのは皮肉なことと話した。
マルコ・ポーロの冒険の再放送を待ち続けたファンが全国にいる。野口さんは全国の仲間たちと作ったサークルの会誌にイラストや感想を寄せた。大学ではマルコも訪れたインドの歴史を学んだ。ビデオテープを提供してくれたのはオランダに住む上田さん。マルコ・ポーロの冒険がきっかけでアニメーターになったが、4年で仕事に区切りをつけた。日本語教師になりオランダに移住した。
マルコ・ポーロの冒険の番組宣伝。