- 出演者
- 土屋敏之
(時論公論)
CO2を首都圏の海底に 温暖化対策の“切り札”と課題
今月、二酸化炭素を海底の地下深くに封じ込める計画の試掘調査が千葉・九十九里浜でスタート。地下1000m以上まで穴を掘り大量のCO2を注入する計画「CCS(二酸化炭素回収・貯留)」。全国2か所目、首都圏では初。地中のCO2は高い圧力をかけて高密度の状態にし、大量のCO2を公立よく地中に埋める。同様の取り組みは石油増産のため半世紀以上前から行われてきたが、温暖化対策として始めたのがCCS。IEAやIPCCもこの技術を重要視していて、多くの国でプロジェクトが進んでいる。日本も国の基本計画でCCSを重要なものと位置付けている。2024年には商用化に向けた事業法が成立。2050年までに最大年間2.4億トン(現在の排出量の1割以上)を貯留する計画。千葉のそれは将来的に年間500万トンの貯留を目指す。
日本でも実証実験が始まっている、地下1000m以上まで穴を掘り大量のCO2を注入する計画「CCS(二酸化炭素回収・貯留)」。課題の1つはコストの高さ。注入後のモニタリングも必要で、CO2が1トンあたり1万円~2万円以上とされ他の温暖化対策よりも高価。国はその差額分を支援する方針。CCSの拡大は化石燃料の利用を続けることにもつながり、本来の脱炭素をむしろ遅らせるとの指摘も。もう1つの不安は将来漏れ出さないのか。漏れ出せば環境や生態系に悪影響。環境NGOなどは経産省に許可取り消しを申し立てている。事業法には環境評価への影響の定めがない。地震を誘発する可能性も指摘されている。
(エンディング)
エンディング
エンディング映像。
