- 出演者
- 月島琉衣
全国高等学校サッカー選手権大会準々決勝の試合を伝える。
東福岡は夏のインターハイ予選で大敗を喫し、守備の立て直しを図ってきた。その結果、地区大会から無失点で勝ち上がっている。前橋育英で注目なのはナイジェリア人の父を持つオノノジュ慶吏で、山田耕介監督も信頼を寄せる。迎えた準決勝、東福岡の連動した守備を前に前橋育英は1本のシュートを打てなかった。ハーフタイム、山田監督から叱咤されると、佐藤耕太が2得点の活躍。途中出場の白井誠也がボールを奪取し、オノノジュ慶吏のアシストから白井が追加点。前橋育英が3-1で勝利した。平岡監督は「謙虚に素直に誠実にやってくれた」と選手たちを労った。
流通経済大柏は3回戦でU-18プレミアリーグ王者を撃破し、準々決勝で8得点をマーク。3年の亀田歩夢はプロ内定が決まっている。対する東海大相模では野球部が強豪で知られるなか、サッカー部は初出場ながら快進撃を続けてきた。練習スペースが限られるなか、パスサッカーに磨きをかけている。
準決勝の前半、柚木創がPKを決め、流通経済大柏が1点をリードして終えた。後半開始直後、流通経済大柏はゴールを脅かす。対する東海大相模はパスサッカーを発揮するも、流通経済大柏が勝利。試合後、東海大相模の長井主将は千羽鶴を流通経済大柏に渡し、「優勝してください」と語った。
島根代表の明誠は愛工大名電との試合で選手権初勝利を逃すも、後半に点差を縮めた。白谷監督は不屈の精神を見せてくれたとねぎらい、「サッカーって緊張するんだなとか、君たちに教えてもらった」と感謝した。
石川代表で初出場の金沢学院大附は2回戦で帝京に敗れた。北監督は「俺等の代から考えたら、この高校が全国に出るなんて考えられない」と語り、「4年後、いい形で終われるようにここからスタートだと思って」と励ました。
前橋育英の石井主将は準決勝を振り返り、「監督の言葉がチームにいい影響をあたえた」と語った。96回大会決勝でも流通経済大柏とあたり、前橋育英が勝利している。流通経済大柏の佐藤主将は「同じ相手と決勝でやることができて嬉しい。絶対に勝ちたい」と語った。