- 出演者
- 池上彰 峰竜太 ウエンツ瑛士 水上京香
2024年下半期で池上さんが最も注目するのが「11月5日・アメリカ大統領選挙」。史上最大の選挙イヤーのメインイベントはアメリカ大統領選挙。世界、日本にも大きな影響を与えることは間違いない。ポイントはバイデン大統領の再選orトランプ大統領の返り咲き。大統領選挙時、バイデン大統領は81歳、トランプ氏は78歳だが、大統領に定年はない。民主党・共和党ともに予備選挙を行い、州ごとに両党の候補者を選ぶ。バイデン氏は現役のため候補となる可能性が高いが、トランプ氏の共和党側は複数の候補者があがっている。フロリダ州知事を務めたデサンティス氏や元国連大使のヘイリー氏などの名前が挙がっている。現時点で共和党支持者のうち5割以上がトランプ氏を支持している。そんな中いま注目を集めているのがジョン・F・ケネディ元大統領の甥、ロバート・ケネディ・ジュニア氏。もともとは民主党から立候補よていだったが支持が広がらず、無所属で立候補することを表明した。池上さんは「もし出馬したとすると、民主党の中にケネディファンは根強いので、『バイデンさんよりケネディさんに入れよう』とか、ケネディさんは元々”ワクチン陰謀論”なんです。そうするとトランプ支持者と結構重なるんです。だからトランプさんの支持者から表を奪う可能性もあり、台風の目になるかもしてない」などと話した。ウエンツさんは「いま選挙をするとどうなりますか?」と聞くと池上さんは「いまするとトランプさんが勝ちますね。イスラエルがガザへ攻撃してるでしょ。バイデン大統領はイスラエルを支持するとずっと言っている。そうするとバイデンさんを指示している若者たちの中には『ガザの人たちが可哀想。バイデンさんにはがっかりした』という人が結構いる。その人たちが11月にはバイデンさんに投票しないのではないか。そうなると、トランプさんは岩盤支持層がいる。バイデンさんの支持者の若者が投票に行かなければトランプ氏当選の可能性が高くなる」などと話した。現在、世論調査でもトランプ氏にリードされている民主党・バイデン大統領。そこで池上さんは民主党のギャビン・ニューサム氏に注目している。池上さんが大注目するニューサム氏とはどんな人物なのか。
池上さんはカリフォルニア州知事のギャビン・ニューサム氏(56)をアメリカ大統領候補として注目しているという。民主党の中でも非常に支持が高く、トランプ氏の強力なライバルになるかもしれないが、「バイデン氏が出馬するならわたしは遠慮します」と話しているそうだ。だが4年後には民主党の”大統領候補”になり得る人だと言われている。トランプ氏になった場合、トランプ氏は「ロシアとウクライナの戦争を1日で終わらせてみせる」と話しているため、ウクライナへの支援をやめるということになる。
アメリカ大統領選について、パックンは「大統領選まで1年をきると基本的に毎日、大統領選関連のニュースが出る。今回は現役大統領がいるだけでなく、”ほぼ”現役大統領もいる。今回は人物が争点で、2人の人物像が裁かれる。」などと解説した。もしトランプ氏が大統領に返り咲いた場合については、「恐ろしいことが想像できる。再選した場合は”イエスマン”で固めて、トランプ氏の思う通りに全部が動くかもしれない。」などと解説した。
「どうしてイェスマンばかりおいて自由にやろうと思われる?」という質問に対して、池上さんは「ブレーキをかけた人を次々に怒ってクビにした。それにこりている。これからは自らの忠誠心で選ぼうと。」と話した。「トランプ氏再戦なら日本への影響は?」という質問に対して、「アメリカ軍の駐留経費をもっと出せ、全額出せ、出さないのだったら米軍を撤退させるという可能性はありますよね。」と話した。
9月に自民党総裁の任期満了となる。来年は参議院議員選挙、衆議院議員選挙も今年解散しなければ両方の選挙があるかもしれないとのこと。去年12月に「次の自民党総裁に誰がふさわしいか」という世論調査をしたところ、1位は石破茂元幹事長・2位は小泉進次郎元環境大臣、3位に河野太郎デジタル大臣という結果になったと伝えられた。岸田さんの順位は6位とのこと。
2024年について池上彰さんは「振り返ってみると今年は、戦後でいうと79年になる。昭和99年になる。来年は昭和100年になる、時代の転換点になる。」と話した。