- 出演者
- 薬丸裕英 井上あさひ
2004年から2010年にかけて放送された「熱中時間 忙中”趣味”あり」。唯一無二の趣味に生涯をかけてこだわる熱中人たちが次々に登場。集めた品々をこの先どうすればいいのか、あとしまつに悩む熱中人たちが増えているという。そこで今回、コレクションの引き継ぎ相手を探す熱中人に密着。
- キーワード
- 熱中時間 忙中”趣味”あり
オープニング映像。
今回、あとしまつをする熱中人は神田和徳さん。今から17年前、その熱中人ぶりに誰もが驚かされた。神田さんは将棋の駒作りに熱中。600種類の木から将棋の駒を作っていた。神田さんが駒作りを始めたのは23歳の時。趣味の将棋の駒を買うお金がなかったため、独学で作り始めたのがきっかけだったという。
スタジオには熱中人が集結。北澤靖さんはペナント熱中人。2004年に出演した時は約2000枚だったペナントが約20000枚にまで増えたという。渡辺純子さんはプルトップ熱中人。渡部展久さんはラジコンボート熱中人。吉野忠夫さんは狛犬鼻拓熱中人。江間充祐さんは極小折鶴熱中人。桜木良枝さんは郵便局巡り熱中人。笹田昌宏さんは貨車熱中人。
将棋の駒作り熱中人で、今回、あとしまつをする熱中人・神田和徳さんがスタジオに登場。神田さんは今も駒を作っているという。
将棋の駒作り熱中人・神田和徳さんは愛知県一宮市在住。藤岡弘、が神田さんの元を訪ねた。現在、神田さんは駒作り7割・仕事3割という暮らしだそう。藤岡は神田さんに教わりながら駒作りに挑戦。まっすぐ彫ることもままならなかった。17年前、スタジオに並べた作った駒を飾っているケースは24枚。現在は57枚（1425種類）にまでに増えていた。すでに自宅のあちこちがケースで埋まっている状態だそう。
神田和徳さんの駒作りについて、哲学者・黒崎政男は「素晴らしい人生ですよね。人生このくらいでいいじゃないかみたいな妙な程度をわきまえるんじゃなくて熱中を続けていくのは理想的な人生だと私は思います」などとコメントした。
熱中人の中には上手にあとしまつを終えた熱中人がいる。船曳和代さんはクモの巣熱中人。10年間で集めたクモの巣は約2000点。現在、そのコレクションは姫路科学館に引き取られていた。保存されている場所は科学館の収蔵室。適切な温度と湿度が保たれた状態で一点ずつ包装されて大切に保管されている。館内で展示をしたり、他の博物館に貸し出したりして活用されている。鈴木靖幸さんは消防車熱中人。2004年に3台所有していた消防車は27台に増加していた。さらに、赤色灯やミニカーもコレクション。現在、とあるテーマパークに消防自動車博物館をつくり、鈴木さんは館長を務めている。
他の熱中人のあとしまつを見て神田和徳さんは「館長になりたい」とコメントした。
将棋の駒作り熱中人・神田和徳さんのあとしまつに密着。番組スタッフがまず向かったのは山形県天童市。将棋の駒の生産量日本一の場所。全国で唯一という将棋資料館の館長を務めている新関知己さんいわく、神田さんのコレクションケースを展示するスペースはないそう。天童市の駒の製造所を取りまとめる組合の理事長・中島正晴さんの元を訪ねると、神田さんを認知していた。中島さんは雨にあたっても大丈夫なようにして舞鶴山の山頂に広がる広場に飾ることを提案。市内のホテルも訪ねて、神田さんのコレクションを展示できないか相談した。
将棋の駒作り熱中人・神田和徳さんのあとしまつに密着。番組スタッフが次に向かったのは東京・新木場。木材・合板博物館で神田さんのコレクションを見せたところ、全部を展示するのは難しいとのこと。さらに、将棋の団体に相談するも同じく展示場所を確保できないとの返答だった。一縷の望みをかけて次に向かったのは茨城県神栖市。この地は将棋盤生産量が日本一。将棋盤を作る会社を訪ね、社長の泉謙二郎さんに相談したところ、場所を確保しようかと前向きな返答が。神栖市が将棋盤のまちだと知らない人が多いため、将棋盤のまちをPRできるような施設をつくりたいと考えていたという。
将棋の駒作り熱中人・神田和徳さんのコレクションの贈与先が決まった場合はスタジオに登場することになっている。神田さんは「お見えになっていただけると嬉しいです」とコメントした。スタジオにテーマパーク事業責任者の野口稔夫さんが登場。野口さんは消防自動車博物館が置かれている施設の現場責任者。オーナーが「神田さんの丁寧なモノづくりの姿勢にほれた」と言っており、引き受けることにしたという。
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- 消防自動車博物館
収録から数日後、神田和徳さんは贈与先を訪ねた。茨城県筑西市の100万平方メートルの敷地に陸海空のテーマパーク・美術館・ゴルフ場がある施設。施設には消防自動車のコレクションの他、蓄音機のコレクションや蝶の標本コレクションなどもある。
エンディング映像。
放送65年 おかあさんといっしょの魔法の番組宣伝。