- 出演者
- 古田敦也 ヒロド歩美 斎藤佑樹
きょうは「有田工-滋賀学園」「英明-健大高崎」「岐阜城北-智弁学園」のカードを伝えていく。
今年で106回目となる甲子園。先導役となった東野魁仁主将の石川・穴水は震災でグラウンドが割れる被害を受けながらもこれを乗り越えてきた。そして、智弁和歌山・辻旭陽主将は「努力したとしても 報われるとは限らない 努力しなければ 報われることはない」と宣誓している。
今年の甲子園について、古田さんはスターが生まれるのが楽しみと振り返り、斎藤さんは9年ぶりの早稲田実業を温かい目で見てほしいと呼びかけた。
佐賀・有田工の背番号1は石永煌希。春はベンチにも入れなかったが佐賀大会では5試合中3試合を完投してきた。背番号1は周りが努力をする姿を評価して託したのだといい、梅崎監督からも「魂をお前に預ける」と激励を受けた。石永投手は初回からピンチを迎えると、監督から受け取ったお守りを手にするが、岡田幸大につかまってしまう。それでも4回には仲間の援護の中、石永も自らのバットで逆転打を放つ。しかし、8回のピンチで守備が乱れるとここで無念の交代となった。後続もピンチを凌げず10-4と窮地に立たされ、それでも有田工は9回に2点を奪い4点差としたがここで力尽きた。石永は「笑顔で楽しめて投げることができて良かった」と甲子園の舞台を振り返った。
センバツ王者、健大高崎。大黒柱は4番・キャッチャー・キャプテン箱山遥人。チームを勝たせるキャプテンになるため、愛読してきた本があり、修行僧の心構えを仲間に伝えてきた。誰よりも勝利に導くことを考えてきたからこそ、夏の切符をつかんだ瞬間は感情があふれ出た。そんな箱山が挑む春夏連覇。3回、健大高崎4番箱山のバットでチャンスを広げる。その後、二塁三塁とし、6番横道は空振り三振。英明のエース清家を前に先制点を奪えない。直後の4回、満塁のピンチ。ここで、健大高崎2年生エース石垣元気がマウンドへ。ピンチのときこそ修行僧の心で立ち向かう。5回、ランナー二塁で箱山に打席が回る。チームの絶対的リーダー、監督も、箱山のチームですと話す。打球はもう一伸びなかったが、送球がそれている間にセカンドランナーが一気にホームに帰ってきた。スタンドには届かずも、待望の先制点。これが4番の仕事。しかし続く6回、一打同点のピンチ。一塁ランナーが遅れてスタートを切った。三塁ランナー、それを見てスタートを切る。内野がカットしたが、タッチはアウト。ホームベースは踏ませない。これがキャッチャーの仕事。9回、リードは僅か1点。ツーアウトから英明は代走の切り札で勝負をかけてくる。櫛橋考生、スタートを切った。箱山に勝負を挑んでいったがタッチアウト。健大高崎が英明を下した。
健大高崎vs英明について。キャッチャーで4番でキャプテン、箱山遥人選手。きょうの箱山の第1打席、相手のピッチャー・清家のスライダーが切れてたためなかなかタイミングが合わなかったが、第3打席ではこの変化球を狙い打った。大きな当たり、これが決勝の犠牲フライになった。守るほうもすばらしかった。6回だが、英明はダブルスチールを仕掛けてきただが、しっかり阻止してアウトにした。箱山は「とにかく勝つ、派手に勝たなくていいんだ、負けないチームにしたい」と言っていた。
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- 清家準
一方敗れた英明には、全力で投げ抜いた、エースの姿があった。清家は「甲子園は夢のような舞台。運だけじゃ勝てない。健大高崎は本当に強かった。夏優勝してほしい」などと話した。
惜しくも敗れた英明だが、エースの清家準は大健闘だった。自分の技術を全て出した、すばらしいピッチングだった。健大高崎打線を鋭いスライダーで抑えていた。清家は普段オーバースローで投げているが、サイドスローも時折まぜていく。スライダーを同じ投げるにしても、軌道が変わり、バッターは打ちづらい。それだけでなく投げた後のガッツポーズ。気迫あふれる姿が印象的だった。
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名門智弁学園に挑むのは、ノーシードから勝ち上がり、最強の挑戦者を自負する岐阜城北。3回、チャンスを作る。セーフティースクイズ。先制点をものにしたのは岐阜城北。奇策で揺さぶり下克上の火をともす。岐阜城北のエース中本陽大は、7回ランナーを三塁に背負い、智弁学園は佐坂悠登が。1番佐坂、きょう3安打目のヒット。じわりと差を詰められる。さらに8回。ランナー二塁で7番山崎光留。三遊間破ったが外野からすばらしいボールがかえってきてアウト。つかんだ流れは逃さない。下克上達成まであと1イニング。三塁ランナーはタッチアップのスタートで帰ってきて1点差。簡単には勝たせてくれない。あとアウト2つ。なおもピンチで、ここまでノーヒットの2年生4番、中道優斗。三遊間。甲子園での初ヒットは、9回ツーアウト、同点のタイムリーヒット。大会初日、ノーアウト、二塁一塁から始まる夜のタイブレーク。悪送球で勝ち越しを許す。相手の勢いを防げず、この回、重い3失点。それでも最強の挑戦者は決して諦めない。しかし延長11回、再び3点を追う展開。ダブルプレーで試合は終了。甲子園の大時計は午後9時36分。最強の挑戦者、あと一歩及ばず。
あすの対戦を紹介。注目は大阪桐蔭×興南、興南のエース田崎くんが大阪桐蔭に挑む。
甲子園で心が動いた“瞬感”を紹介。滋賀学園の前田夢來さんは最高の笑顔で球児を後押ししてきた。
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