- 出演者
- -
オープニング映像。1997年、チェスの対決でチャンピオンにAIに勝利。それ以降AIは多様な進化を見せてきた。今回は豊島晋作アナがAI競争を徹底取材。
マイクロソフト社はOpenAIに投資するなどAI関連の企業のトップにいるとされる。シアトルの本社に取材を敢行。広大な土地に多くの建物を保持。幹線道路を超えるため、従業員が渡るための橋も用意されている。ビジターセンターという建物には一般家庭にパソコンやネットを普及させたWindows95などが展示されている。またマイクロソフト社ではデバイスの出す音が最も心地よくなるようにするなど気を配っているという。今回、マイクロソフト社は各国のメディアに最新サービスや研究開発に関して説明、AIアシスタントツールである「コパイロット」はワードに文章を打ち込むだけで、自動で画像付きのプレゼン資料を作成してくれるなどの仕事の効率化やビジネスをサポートしてくれる。マイクロソフトはこのコパイロットの乙上でメールを読む時間が31%削減され、打ち合わせの時間が16%削減されるという。マイクロソフトのCEOであるサティア・ナデラ氏は幅広いプラットフォームとアプリケーションを構築することが重要でそのために長くOpenAIとパートナーシップを築くだろうとした。またマイクロソフトはAIが世界経済にどれだけ影響を及ぼすかに注視していると語った。
Aiアシスタントがプレゼン資料を作ってくれるようになるなどの変化に関して、入山章栄氏は生産性がかなりあがるとコメント。さらに利用者が増えるほど価値が上がるネットワーク効果も期待できると語った。また中山高史氏はグラフィックレコーディングという手法を示し、プレゼン資料をマンガにしたり、今後は動画生成ツールで動画にすることも可能だと解説した。これは圧倒的な時間とコストの圧縮につながると語った。
現在マイクロソフトはOpenAIとともに生成AIを開発、さらにグーグルを運営するアルファベットはGoogle DeepMindと連携、Metaは自社開発を行っている。今後中国のDeepSeekが低コストで生成AIを開発。これによりアメリカの株式市場が大きく変化した。中国の生成AIは誰でも自由に使えるオープンソフトがメインで、アメリカは利用料が必要になる。またアメリカの企業が新しいソフトを開発しても中国の企業が3カ月ほどで同等かそれ以上のものを安価に開発してしまう。それだけの開発競争は終わっているのだと中山高史氏は語る。
アメリカ・サンフランシスコ。この街を走るアルファベット傘下のウェイモのタクシー。10年に渡る実証実験を経て運用を開始。車に取り付けられたセンサーにより信号などを認識する。これに関して取材を行ったという豊島アナはT型フォードが出てきたときと同様の変化があるのではとした。また日本でも日本交通のドライバーが同乗し地図情報を取得。
一方テスラは自動運転のためにベテランドライバーの運転技術を学習し自動運転に対してウェイモとは違うアプローチで迫る。これに関してテスラはAIが学習したものを自動運転に反映しているが、これは何故曲がったのか、何故このルートを選択したのかなど理由がわからないのだという。それに対してウェイモはセンサーによる自動走行で、運転の中での選択肢が明確にわかるのだと中山高史氏は解説した。ただこの2社は目指す方向性が違うとした。
万能に見えるAIだが、不得手な分野もあるという。それは教えていないことをできないということと、物理的な問題は解決できないことだという。また大学教授である入山章栄氏はレポートの作成に学生が生成AIを使用しているだろうと考え、面談などを行っているという。それを踏まえ、答えがあるものはAIが、答えがないものを人間が行うとした。それを踏まえ中間管理職の仕事はなくなっていくのではないかとした。
生成AIの開発に慎重だったアップル。しかし突如アップル・インテリジェンスを発表。アップルの戦略などを取材する。
アップルがどのようなAI戦略をたてているのか。アップル・インテリジェンスは最新のiPhoneに搭載されており、スケジュール管理や写真の整理などを行う機能。4月から日本を含む8カ国でサービスを開始。実際に東京の観光プランを立ててもらった。Siriは昨年12月にChatGPTと統合。ChatGPTのほうが適切な答えを出すことができればそちらに切り替えるという。AIに関して他社の技術を使用するアップル。ジェン文字と呼ばれる技術で画像を作成し、作成した画像は外部アプリでも使用可能になっている。
今後のアップルのAI戦略に関して、中山高史氏は生成AIを使って何ができるかが大切、iPhoneとアプリがう癒合すると便利になると私見を述べる。入山章栄氏はアップルが複数のデバイスが浸透しており、その複数のデバイスをAIによってつなぐことを目指しているのではとした。
AppleはAirPodsをヘルスケア分野に活かそうとしているという。昨年AirPodsに聴力を補助する機能が加えられた。世界では15億人が難聴に悩まされているという。また開発したAirPodsを活かせるのはAppleの豊富な商品ラインナップだという。
AI分野での日本の勝ち筋とされるフィジカルAI。工場などの現場で直接動くロボットだが、ロボットへのAI実装は想像以上に進んでいるという。これに関して入山氏は日本にとってはフィジカルAIはビックチャンスで、その理由としてものづくりの重要性だとした。そのうえで安川電機という企業が人間と同じ関節数のROBOTを開発しているとした。
- キーワード
- Amazon.comダヴィンチ安川電機
子どもの教育に関して、中山氏は知識を学ぶことに意味はないとし、子どもには今後質問力などやコミュニケーション能力が求められるとした。
エンディング映像。
番組はテレ東BIZで配信。
- キーワード
- テレ東BIZ