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オープニング
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(視点・論点)
『川端ブーム』広がる中国
毛丹青教授は中国で川端康成の文学ブームが起きていることに驚いていて、先日、訪日した中国人観光客を川端康成文学館に案内した。今年、川端の死去から半世紀を迎え、中国の著作権法では川端の作品がパブリックドメインとして扱われている。今、出版各社がこぞって「雪国」をはじめとした川端作品を出している。川端作品の多くは大正~昭和、戦争がない期間が描かれ、反体制運動や戦争もテーマにしていないこともあって検閲に引っかかることはなく、川端の美しく、詩的な表現力も読者に好評を博す。ノーベル文学賞作家、莫言も川端文学を愛する1人とされる。また、言論統制のもと、執筆活動を忌避する作家が増えていて、海外文学の翻訳者に転身する人も多い。翻訳能力は高く、SNSを駆使したプロモーションもあり、読者から注目を浴びているという。出版社に目を向けると作品以外にノベルティーグッズにも力を入れている。そして、川端文学は大して読まないが、所有することで時流に乗っている、時代の最先端にいるとアピール人もいる。
(エンディング)
エンディング
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