2026年10月15日放送 4:05 - 4:15 NHK総合

視点・論点
世界的“抹茶ブーム” どう向き合うか

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(オープニング)
オープニング

オープニング映像。

(視点・論点)
世界的“抹茶ブーム” どう向き合うか

今、世界中で抹茶が大ブームとなっている。世界的な需要拡大を背景に日本茶の輸出は急速に伸びている。中でも粉末状緑茶は84%を占めている。茶産地では抹茶需要の急拡大を受け、煎茶から碾茶への転換や加工室の整備が進み、生産現場はかつてない変化の中にいる。本来の抹茶は茶園で栽培した新芽を蒸して乾燥し碾茶とした上で石臼などで微粉末化して作られる。一方、食品加工用として流通する抹茶の中には必ずしもこうした工程はしていない粉末状の緑茶などもある。抹茶の定義については2022年にISO技術報告書が発効されていて、今後は国際的な基準づくりにつながっていくことが期待されている。しかし、国際市場では「抹茶」が一つのカテゴリーとして急成長いる現在、日本産抹茶をブランド化する際に技術的な定義だけでは不十分。2026年に日本茶がGIとして登録されたことは重要なできごと。今後は、日本茶のGIによる産地・ブランドを守り、抹茶とは何かという国際的な定義・品質基準の整理を進めていく必要がある。

キーワード
抹茶の定義に関する技術報告書日本茶業中央会日本茶輸出促進協議会猫農業・食品産業技術総合研究機構

一方、急激な抹茶市場の拡大は日本国内の茶業構造にも大きな変化をもたらしている。現在、国内の茶産業は消費の減少、担い手不足など多くの課題を抱えている。日本茶産業の持続的な発展には抹茶ブームを糧に急須で飲む茶を中心とした従来の消費形態から多様な利用を広げると共に、グローバル市場を視野に入れた商品づくりに転換していく必要がある。グローバル市場で重要となるのは低価格競争に巻き込まれないための輸出戦略。そのために、品質・栽培方法などそれぞれを価値として伝えることで付加価値のある商品として評価される意志を形成する必要がある。また、生産現場の高齢化や担い手不足を解消するために家族経営を中心とした事業から規模拡大・機械化・組織化を進めた構造転換をはかることも重要。

(エンディング)
エンディング

エンディング映像が流れた。

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