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今回解体する商業ビルは住宅や商業施設が密集する中に建っている。路面電車が建物内のトンネルを停車せず通り抜ける商業ビルは日本唯一。真下を通る路面電車の線路上空の床には安全のため1000kg以上の重量物は載せないようにしている。これこそがこの現場最大の難関。この日解体するのは線路上の床の一部、幅8m・縦6m。
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難関ポイント1、線路上にがれきを落とすことなく撤去せよ。幅8m・縦6m・重さ16tの床を小分けにしながら缶詰の蓋を開けるように床をはがす缶詰作戦を開始。床が想像以上に硬いためまずはタイルの層をはがして床を薄くすることに。タイルを剥がすとアタッチメントをコンクリートに差し込むことに成功。缶詰のように剥がしていき、大きな塊はほとんど落とさずに床を撤去できた。
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難関ポイント2、線路上に大ばりを落とすことなく解体せよ。床を支える長さ8m・重さ1tの大ばりは2台の重機が掴んだところを切断していく。用心に用心を重ねこの日の作業を無事やり遂げた。その後も作業は続けられ線路上の床は全て撤去された。
元々ビルが建つ前は駐車場だったが、1986年長崎である都市計画が持ち上がった。交通渋滞を緩和するため高架橋が建設されることになった。路面電車の線路を移設することで高架橋の下を潜らせることになり、駐車場は線路によって分断。分断された土地を有効活用するため長崎西洋館という商業施設を建てることに。路面電車がビルの中を走り抜ける斬新なデザインは当時大きな話題になった。しかし建設から33年、老朽化などが原因で解体されることになった。いざ解体となると路面電車がビルを走り抜ける斬新なデザインが難関として立ちはだかった。
7月、新たな難関が立ちはだかっていた。今回解体するのは幅8m・高さ7mの壁。脇には高架橋、真下には路面電車が走る最難関の壁。難関ポイント3、路面電車と高架橋が間近の外壁を解体せよ。まずはALCのパネルを解体する。ALCは軽量のためこの現場では線路の上に用いられたが老朽化しているため崩れてしまう危険がある。そのため事前に落下防止板を設置。パネルを重機を使いソフタッチで撤去に成功。
壁を支えていた重さ10tの柱の解体に挑む。まずは線路側から柱を削っていき、続いてもう一辺から削り線路の外に引き倒した。その後も解体工事は進められ建物はまもなくその姿を完全に消すことになる。
解体キングダムはNHK+でも配信中。
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