2024年10月13日放送 17:15 - 18:00 NHK総合

解体キングダム
高さ150m!? 巨大煙突を解体せよ

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砂町汚水処分場関東大震災
解体ファイル34
高さ150m!? 巨大煙突を解体せよ

去年6月、魔裟斗が砂町水再生センターを訪れた。40階建ての超高層ビルに相当する高さ150mの巨大煙突の解体に密着。煙突には作業員たちを上空150mへと運ぶリフトクライマーが設置されていた。魔裟斗はリフトクライマーに試乗。頂上までは25分かかる。今回解体するのは内筒式煙突。内側の内筒と呼ばれる3本の鋼鉄製の煙突から煙が排出される。しかし、内筒だけだと強風などで倒れてしまう恐れがあるため周囲をコンクリート製の内筒と呼ばれる煙突で加工。二重構造になっている。内筒の解体が始まったのは2021年。実に2年以上の歳月をかけて、ようやく3本のうち2本の解体が完了した。内筒の解体方法は、作業員が乗ったゴンドラを頂上から吊り、内筒を内側から切断。切った部分は150m上空からクレーンで吊り降ろしていく。

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東京都砂町水再生センター

巨大煙突の解体ミッションが始まった。内筒の鋼鉄は厚さ1cmほど。通常であればガスで溶断するが、今回はこの用法が使えない。理由は、内筒の外側にガラス製の断熱材が巻かれており、その外側に金網が巻かれているため。断熱材の表面に埃が付着していることからガスで切断すると発火する可能性があるのだそう。代わりに用いるのがセイバーソーという電動のこぎり。電動のこぎりで鋼鉄を切断した後、断熱材を覆う金網を植木用の剪定ばさみで切断。その後、内筒をクレーンで吊り上げ、地上に降ろされた。解体工事は進められ、約1か月後、内筒は完全に姿を消した。

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アルキメデス
東京の下町に〇〇出没!?

今回、煙突解体が行われている東京・江東区の下水処理施設。ことし5月、野生のシカらしきものが出没。そんな珍騒動に揺れる中、150m上空では、いよいよ煙突解体の最大の難関に取り掛かろうとしていた。

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シカ江東区(東京)首都圏ネットワーク
高さ150m!? 巨大煙突を解体せよ

今年6月、魔裟斗が再び巨大煙突の解体現場を訪れた。現場では外筒の解体が始まっていた。煙突の高さは1年前と比べて約40m短くなっていた。外筒の解体では事前に6台のリフトクライマーを一斉に上昇させて頂上付近に設置。それらを連結させ足場とし、外筒を解体していく。このリフトクライマー増設や煙突内部のステージ撤去などに1年もの時間を要した。今回の解体は煙突1周を3分割して吊り降ろす、名付けてバウムクーヘン作戦。

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荒川

巨大煙突の解体ミッションが始まった。煙突に通したチェーンをクレーンで少しずつ張り、切断作業に入る。切断するのに用いるのはダイヤモンドワイヤーソー。人工ダイヤモンドが埋め込まれたワイヤーを高速回転させながらコンクリートや鉄筋を切断していく。切断開始から約1時間、吊り上げるブロックは周囲から完全に切り離された。吊り上げを担うのが煙突脇に設置されたクローラクレーン。高さ170mまでジブを伸ばすことができ、最大吊り上げ荷重は750t。ドイツ製で1台11億円する。クレーンで徐々に荷重をかけ、吊り上げていく。現場は上空110mの吹き曝し。わずかな風でも大きな影響を受ける。作業員たちは懸命にロープを引っ張り、ブロックが揺れるのを防いでいた。20tのコンクリートブロックが完全に吊り上げられ、約20分後、無事、地上に降ろされた。

(エンディング)
エンディング

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