去年6月、魔裟斗が砂町水再生センターを訪れた。40階建ての超高層ビルに相当する高さ150mの巨大煙突の解体に密着。煙突には作業員たちを上空150mへと運ぶリフトクライマーが設置されていた。魔裟斗はリフトクライマーに試乗。頂上までは25分かかる。今回解体するのは内筒式煙突。内側の内筒と呼ばれる3本の鋼鉄製の煙突から煙が排出される。しかし、内筒だけだと強風などで倒れてしまう恐れがあるため周囲をコンクリート製の内筒と呼ばれる煙突で加工。二重構造になっている。内筒の解体が始まったのは2021年。実に2年以上の歳月をかけて、ようやく3本のうち2本の解体が完了した。内筒の解体方法は、作業員が乗ったゴンドラを頂上から吊り、内筒を内側から切断。切った部分は150m上空からクレーンで吊り降ろしていく。
巨大煙突の解体ミッションが始まった。内筒の鋼鉄は厚さ1cmほど。通常であればガスで溶断するが、今回はこの用法が使えない。理由は、内筒の外側にガラス製の断熱材が巻かれており、その外側に金網が巻かれているため。断熱材の表面に埃が付着していることからガスで切断すると発火する可能性があるのだそう。代わりに用いるのがセイバーソーという電動のこぎり。電動のこぎりで鋼鉄を切断した後、断熱材を覆う金網を植木用の剪定ばさみで切断。その後、内筒をクレーンで吊り上げ、地上に降ろされた。解体工事は進められ、約1か月後、内筒は完全に姿を消した。
巨大煙突の解体ミッションが始まった。内筒の鋼鉄は厚さ1cmほど。通常であればガスで溶断するが、今回はこの用法が使えない。理由は、内筒の外側にガラス製の断熱材が巻かれており、その外側に金網が巻かれているため。断熱材の表面に埃が付着していることからガスで切断すると発火する可能性があるのだそう。代わりに用いるのがセイバーソーという電動のこぎり。電動のこぎりで鋼鉄を切断した後、断熱材を覆う金網を植木用の剪定ばさみで切断。その後、内筒をクレーンで吊り上げ、地上に降ろされた。解体工事は進められ、約1か月後、内筒は完全に姿を消した。