今日は参議院選挙の投開票日。3年ごとに選挙が行われる参議院は独自の視点から審議し、政党主導で動く衆議院の行き過ぎをチェックする”良識の府”としての役割を期待されていた。1947年に行われた第1回参院選では当選250人中108人が政党に属していなかった。しかし次第に政党所属の議員が増え始め、参議院は衆議院を通過した法案を自動的に”あげる”だけの「テンプラ参議院」などと揶揄されるようになった。拓殖大学・高宮秀典助教は「参議院には解散がなく長い任期で6年間できるので長期的視野に立って審議ができる。慎重な審議で衆議院のチェックを行うことが期待された」などと話した。その上で高宮助教は「衆議院だけで決まるのはかなり危険。参議院があれば政治の大きな変動を抑えられ、落ち着きをもたらすことができるので今の時代に評価できる」などと意義を強調した。