今年6月、魔裟斗が再び巨大煙突の解体現場を訪れた。現場では外筒の解体が始まっていた。煙突の高さは1年前と比べて約40m短くなっていた。外筒の解体では事前に6台のリフトクライマーを一斉に上昇させて頂上付近に設置。それらを連結させ足場とし、外筒を解体していく。このリフトクライマー増設や煙突内部のステージ撤去などに1年もの時間を要した。今回の解体は煙突1周を3分割して吊り降ろす、名付けてバウムクーヘン作戦。
巨大煙突の解体ミッションが始まった。煙突に通したチェーンをクレーンで少しずつ張り、切断作業に入る。切断するのに用いるのはダイヤモンドワイヤーソー。人工ダイヤモンドが埋め込まれたワイヤーを高速回転させながらコンクリートや鉄筋を切断していく。切断開始から約1時間、吊り上げるブロックは周囲から完全に切り離された。吊り上げを担うのが煙突脇に設置されたクローラクレーン。高さ170mまでジブを伸ばすことができ、最大吊り上げ荷重は750t。ドイツ製で1台11億円する。クレーンで徐々に荷重をかけ、吊り上げていく。現場は上空110mの吹き曝し。わずかな風でも大きな影響を受ける。作業員たちは懸命にロープを引っ張り、ブロックが揺れるのを防いでいた。20tのコンクリートブロックが完全に吊り上げられ、約20分後、無事、地上に降ろされた。
巨大煙突の解体ミッションが始まった。煙突に通したチェーンをクレーンで少しずつ張り、切断作業に入る。切断するのに用いるのはダイヤモンドワイヤーソー。人工ダイヤモンドが埋め込まれたワイヤーを高速回転させながらコンクリートや鉄筋を切断していく。切断開始から約1時間、吊り上げるブロックは周囲から完全に切り離された。吊り上げを担うのが煙突脇に設置されたクローラクレーン。高さ170mまでジブを伸ばすことができ、最大吊り上げ荷重は750t。ドイツ製で1台11億円する。クレーンで徐々に荷重をかけ、吊り上げていく。現場は上空110mの吹き曝し。わずかな風でも大きな影響を受ける。作業員たちは懸命にロープを引っ張り、ブロックが揺れるのを防いでいた。20tのコンクリートブロックが完全に吊り上げられ、約20分後、無事、地上に降ろされた。