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ナミブ砂漠の不思議の世界に迫る。
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世界で最も古いとされるアフリカ大陸南西部の海岸沿いに発達したナミブ砂漠。時には一滴の雨すら降らない時もある。ナミブ砂漠の存在を際立たせているのは砂の色。内陸部に行くほど砂丘は赤みを帯びてくる。これは砂に含まれる鉄分によるもの。
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砂丘を走るナマクアカメレオンはナミブ砂漠固有の種類。毒蛇のペリングウェイ・アダーは地面に接する面積を減らし熱い砂に触れないように体をくねらせて斜面を登る。
ナミブ砂漠には平原や岩山もある。こうした場所には大型のゲムズボックなどが暮らしている。アフリカゾウ(砂漠ゾウ)は乾燥地に生きている独特な象でわずかな植物を食べ尽くさないように群れの規模が小さい。ゾウたちは小高い丘の急勾配でコミフォラという植物を食べる。
海に面したナミブ砂漠。海岸にはミナミアフリカオットセイが暮らす。世界最大の生息地でナミブ砂漠の沖には栄養分に富んだ冷たい海流が流れていて、魚が主食のオットセイにはここは楽園となっている。12月は出産の季節で黒い赤ちゃんの姿が見られる。そこにセグロジャッカルが現れ赤ちゃんを狙う。
ナミブ砂漠では数日に一度海から霧がやってきて幻想的な光景が広がる。ミズカキヤモリは顔にできた水滴を舐め取り水分を得る。また動物は霧を利用し植物の水分をとる。ナミブ砂漠は夜には氷点下になることもあるという。
ナミブ砂漠の中でもとりわけ風変わりな動物のツチブタは穴をほってシロアリを主食にして暮らす。鳥達はツチブタのおこぼれを狙う。シロアリを主食にする動物は他にサバクキンモグラなどもいる。
ナミブ砂漠の中でも極めつけのミステリーはフェアリーサークルと呼ばれる現象。一つの円の直径は5メートルで内側は砂地となっている。フェアリーサークルの内側にはスナシロアリがいて、スナシロアリは植物の根を積極的に食べる。そして植物は枯れてそこが砂地となり、こうしてサークルになったという。
ナミブ砂漠では一年で数週間だけ雨が降る。水を得て砂漠は劇的に変化、種が芽吹き花を咲かせる。また蟻塚からキノコが姿を現す。チャクマヒヒはそのキノコを食べる。大地にも水が流れゾウが水を飲む。動物たちはこの時間を謳歌する。
ナミブ砂漠には過酷な自然の中でひたむきに生きる命の姿があった。
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エンディング映像。