2023年11月18日放送 5:15 - 5:40 NHK総合

Dearにっぽん
「“必笑”の男たち〜長崎くんち 本石灰町〜」

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(オープニング)
オープニング

オープニング映像。今回は長崎くんちで船を動かすリーダー“長采”の5か月間を紹介する。

キーワード
長崎くんち長采
(Dearにっぽん)
“必笑”の男たち〜長崎くんち 本石灰町〜

長崎随一の繁華街である本石灰町は今年10年ぶりに長崎くんちで出し物を披露する。5月、原田伸一さんはリーダーとなる長采に任命された。原田さんは今年のくんちのテーマを「必笑(ひっしょう)」だとし、楽しんでいこう、励まし合いながらいこうと話した。原田さんは10年前、船を回すメンバーのまとめ役だった原田さんは仲間たちに厳しい言葉を浴びせたのだという。その結果18人いたメンバーで、今年も船を回したいと申し出たのは2人だけだったという。長崎くんちは市の中心地にある諏訪神社の大祭で、開催は4年ぶりになる。実は新型コロナの影響に加え、宮司のセクハラなどの問題もあり祭の存続さえ危ぶまれた。本石灰町ではメンバーを揃えるために周辺の若者を見学に呼んだ。稽古は週に6日あり、その間のプライベートはほとんど無くなってしまう。勧誘など必死の努力の結果、18人のメンバーが集まった。この日、祭で使う手ぬぐいが落とし物として近所の人に届けられた。本来なら問題になるこの件を、原田さんは「こうしたことがあった」という報告のみに留めた。また自分が働く中華料理店を休み、祭に専念するという。6月、本格的なトレーニングが開始される。トレーニングは1日3時間にも及ぶ。本石灰町の出し物は5トンにも及ぶため体力が求められる。原田さんの息子さんである雄太さんは長崎くんちが中止になり進路を変えたという。しかし伸一さんと雄太さんに親子の会話はここ数年ないのだという。10年前、くんち参加したメンバーを怒鳴る伸一さんの姿を見て「嫌いだ」と感じたことがきっかけだったという。

キーワード
SARSコロナウイルス2本石灰町(長崎)鎮西大社諏訪神社長崎くんち

トレーニング開始から2週間、ケガをするメンバーや稽古についていけないメンバーが増え始め5人が負傷した。この結果、1人はリタイヤせざるをえなかった。7月、ケガで辞退したメンバーの代わりに高校生の川瀬将希さんが加わった。関係者の親戚だという川瀬さん、なし崩しのような形での加入だった。稽古を始めて間もなく、体の不調を訴えた。「きつい」という気持ちを吐露する川瀬さんだが、次の稽古にも訪れ、そんな彼を仲間は笑顔で迎えた。9月、原田さん実家の中華料理店にメンバーを集めた。原田さんの父である國宏さんは集まったメンバーに「このメンバーでやれるのは最後なんだから」といったくんちへの思いを語る。5か月間、原田さんは周囲を怒鳴ることはなかったが7キロ痩せたのだという。10月7日、朝4時いち早く訪れたのは川瀬さんだった。彼はこの経験を通して自分が変わっていくのを感じたという。くんちでは3日間1日17時間船を回し続ける。3日目の奉納を18人欠けることなく終えた本石灰町のメンバー。観衆のアンコールに応え祭を終えた。原田さんは本石灰町の支えてくれた人たちに感謝の気持ちを伝えた。本石灰町の次の舞台は7年後、原田さんの息子雄太さんは次回も参加すると口にした。

(エンディング)
次回予告

「Dearにっぽん」の次回予告。

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