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オープニング映像。今回は山梨県の清里、空き店舗を次々と購入する男性に密着する。
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中野シロウさん。この町に移住し5つの空き店舗を購入した。本職はデザイナーだという中野さん、美術学校を出たあとおもちゃ会社に就職し、34歳で独立したという。大手企業と契約し15万点以上の作品を残したという。清里との出会いは偶然、たまたま通りかかった際にセットのような出で立ちだった清里に魅力を感じたという。3月中旬、空き店舗に飲食店などを誘致する計画を地元に人たちに説明することとなった。それと並行し地元で現在店を運営する人たちにも声をかける。地元でカフェを運営する矢野さんは、空き店舗を購入する中野さんを「何を考えているのだろう」と懐疑的な目で見ていたという。矢野さんはかつてお父さんが経営していたレストランを引き継いだ、折しも清里はブームの絶頂期で、店を建て替え料理を効率化するために冷凍食品なども使うようになった。当初回収できるはずだった費用も回収できず10年ほどで閉店することとなった。紆余曲折を経て改めて飲食店を運営するようになった矢野さんは「お客さんが満足するものを出そう」と考えるようになった。そして今の清里はどん底だと感じているのだと話してくれた。
空き店舗を購入した中野さんは理解を得るために住民たちのもとを訪ねた。よく思わない人もいるが会って話すことが大切だと話した。この日観光施設を訪れた中野さん。経営者の男性はこれまでの清里に関して安易にビジョンもなく開発した。今回中野さんが現れ開発を進めているが、行政も地域も「やってもらえればいい」と考えてはダメだと本音を語った。5月、中野さんは喫茶店だった建物を学習塾にするための準備を進めていた。観光客だけではなく移住者を呼び込むことを考えたのだという。こうした中野さんの動きに賛同する人たちも現れだした、やはり勢いは必要だと考えたという。カフェを運営する矢野さんは改めて町の将来を考えて空き店舗を購入していたことを知り、この町の可能性を感じ始めていた。5月のある日、矢野さんは中野さんを自宅に招待した。町の将来について話す矢野さん、その中には「過去とは違う自分を生きる」と言い聞かせているようにも見えた。その2週間後、矢野さんはカフェをやめることになった。手作りにこだわる矢野さんとオーナーの間で折り合いがつかなくなった。中野さんはすぐに動き、自身が購入した空き店舗に案内し「ここで店を開かないか」とオファーを出した。その後矢野さんがそば店でアルバイトしながら将来のことを考えると中野さんに伝えた。しかしその中でも発展していこうとする清里に期待を感じてると話してくれた。中野さんは「自分を住んでいる町を明るくしたいというのはその町が好きだから」と語った。
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