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オープニング映像。
2054年4月3日、旧日本テレビタワーの27階で作業を励むのは地球最後のテレビディレクターの宇佐美一男。130年前に生まれたテレビは長らく人々の娯楽となっていたが、一家に一大が当たり前と言われるようになった。しかしAIやアルゴリズムのレコメンドもなく指定した時間での視聴をするスタイルを推奨するテレビは次第に厳しい戦いへ。どれほどの人が見ていたかを表す視聴率と呼ばれる数字も徐々に下落していった。2040年を境に誰も観ることはなくなった。テレビを観るための必要な電波も、大半はネット配信事業が所有。それでも尚、ビルに残り続け、仲間の帰りを待ちながらテレビ制作をしている。落ちていく視聴率を黙ってみていたわけではない。テレビマンとしてあらゆる手段をうった。しかし、雨乞いの儀式も実を結ぶことはなく、制作したテレビ番組はことごとく視聴率0%に。プライドをかなぐり捨てての起死回生の一手さえも報われず。宇佐美は起爆剤を掴みたいと模索し続けている。しかしネット配信の勢いは止まらず、ヒット作品が生まれている。
宇佐美のこだわりは映像の機材一つにもり、旧式のカメラに愛着があるという。また編集にも旧式のパソコンを使い、AIに頼らず自身で仕上げる。時には72時間連続で編集したことも。宇佐美のいるこのビルは大型商業施設へとリニューアルし200店舗が営業し、飲食店やアパレル、ヨガなどで人気。テレビフロアは27階のみに。数字を追いかけ続けた日々の代償は大きく、愛する家族は出ていき、港区のアパートで一人暮らしをしている。初心を忘れるようにと心の刻まれた言葉でオフィスの壁は埋まっていた。1998年生まれの宇佐美。幼い頃に家族で見ていたテレビ番組が宇佐美に大きな影響を与えた。父親の影響もありSF好きだった宇佐美は、次第にテレビへとのめり込んでいく。そのテレビ愛は止まらず、。卒業後は地元香川のテレビ局に就職した。忙しくも充実した日々を送る中で2026年春に放送した番組との出会いが宇佐美を駆り立てた。
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27年には日本テレビへと転職し、演出を務めた番組局内で表彰を受けた。しかし時代の流れは宇佐美ごとの見込み、かつてしのぎを削った仲間も次々と退社。52年には日本テレビは閉局した。視聴率0%の日々。宇佐美を救ったのはSNSでの視聴者の声だった。
宇佐美一男が視聴者にメッセージを伝えた。
「大悟の芸人領収書」の番組宣伝。
「多すぎる恋と殺人」の番組宣伝。
最後のありがとう 宇佐美一男という映像が流れた。
「夜の音-TOKYO MIDNIGHT MUSIC-」の番組宣伝。
エンディング映像。
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2026年4月4日(0:30)
