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オープニング映像。
中国・江西省で人探しをしているロング・スタイさん。一人っ子政策により親元から引き離され、養子として海外へ渡った子供たちに依頼され、生みの親を探している。当時、国際養子縁組で15万人の子供たちが世界各地に送り出された。ミケイラ・マルチネリさんは江西省の孤児院からアメリカへ養子に出された。唯一の手がかりは孤児院からの資料。ロングさんは駅前鎮で女児を拾って孤児院に届けた2人の役人を探したが、見つけられなかった。娘を手放したことを後悔している周暁芳さんは、家を継がせるため男の子が生まれるまで産み続けるしかなかったと話した。
ロングさんは夫のブライアンさんとアメリカ・ユタ州で暮らしている。中国から3人の養女を迎え、彼女たちから「生みの親は誰?」と聞かれた。夫婦は実の親子をつなぐ活動を始め、DNA鑑定で300組近くを特定してきた。この日、新たに特定できたのはグレイス・ロミッグさん。3か月後、生みの親に会いに行くことになった。実の父親、楊亜貴さんは広東省呉川で日雇い労働をしている。楊さんが出稼ぎで不在の間に、祖母が独断でグレイスさんを手放してしまった。グレイスさんは養母・妹と一緒に故郷を訪れた。親戚や友人が集まり歓迎会が開かれた。
失われた21年を取り戻す1週間。祖母は去年他界した。グレイスさんは生きていたならぜひ会いたかったと話した。初めて実家に泊まったグレイスさん。楊さんは生活水準の高いアメリカで暮らしたほうが娘のためにいいと話した。家族と一緒にいたいと言うグレイスさんに、楊さんはアメリカで幸せに暮らしていれば何よりうれしいと伝えた。一人っ子政策は2015年に廃止。中国政府は再び人口を増やす政策に転換した。家族との時間に終わりが来た。21年前に引き離された親子は、これからまた海を隔てて生きていく。楊さんは娘の未来は明るいと話した。グレイスさんは良い人生を送れるように頑張って将来恩返ししたいと話した。
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