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オープニング映像。
大谷は自転車の国際大会で2つの銀メダルを獲得していた。大谷は発達障害・知的障害があり、父・正樹が仕事の合間に自転車の練習に付き添っている。大谷の弟3人のうち2人も障害を持っている。父・正樹は強いて言うならばこれが大谷家の普通だと語った。そんな大谷家の日常に密着する。大谷の暮らす山口県美祢市は道が広く交通量が多くないため自転車の練習には適しており、この日も父・正樹や友人の新谷とともに自転車の練習を行った。大谷は12歳で自転車競技を始めたなどと伝えた。大谷は幼少期から体を動かすことが好きであったが5歳の頃に知的障害があることが判明した。父・正樹は大谷になにか得意なことをやらせたいと考え、何度も反復してやっていくうちに自転車の楽しさを覚えたのだなどと明かした。
この日、就職先が決まった大谷は勤務初日を迎えていた。大谷の仕事先は福岡トランス 美祢物流センターで、障害者雇用枠で1日4時間、車の部品に緩衝材を貼り付ける作業が割り当てられた。四男・悠喜は知的障害と進行性筋ジストロフィーを患っており、未だ言葉が出てこないが歌が大好きなどと説明した。悠喜は宇部総合支援学校 美祢分教室に通っており、日々できることは増えてきているなどと紹介した。大谷はそんな悠喜の面倒をよく見ていると伝えた。
三男・修也は兄弟で唯一障害がなく、次男・優斗は自閉スペクトラム症・多動症を患っている。優斗は平日の昼間は障害デイサービスセンターである神原苑に通っており、現在は紙をちぎることにハマっているなどと伝えた。父・正樹はこれが大谷家の普通であり、大変さはあまり感じず、人数が増えただけ面白さが倍になるなどと語った。得意なことを見つけ実力を身に着けていった大谷は国内大会では敵なしであり、活躍の場を海外に求めていた。ブリスベン2022 ヴァータス オセアニア・アジアゲームズに出場した大谷は40kmロードレースで金、10kmタイムトライアルで銀メダルを獲得したなどと伝えた。
2023年6月、世界で活躍し凱旋した大谷の偉業は地元にも広がっていた。三男・修也は障害のある兄や弟に世間から偏見があったりするが、そういった反応に付き合うぐらいならば家族と向き合うことが大事なのだと語った。修也も昔は自転車競技に夢中で結果も残してきたが、兄弟たちを将来自分が支えていくのだと考えているなどと伝えた。
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2024年1月、大谷は市が主催する20歳の集いで代表者挨拶を任され、練習していた。一方で練習を見ていた父・正樹の指導が厳しく、大谷は不満に感じていた。20歳の集い本番当日、大谷は立派に代表者挨拶を成し遂げてみせた。大谷は弟たちにも色んな楽しさを見つけてあげようとしているのだなどと伝えた。
NNNドキュメント’24の次回予告。