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オープニング映像。
夏祭りを巡って町は揉めていた。能登半島地震から半年、神様を壊す夜に迫る。
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- 令和6年能登半島地震
能登半島地震から3ヶ月あまりが経過した4月の能登町宇出津。船本らは御輿を担ぐ人が壊すような人であるからこそあばれ祭りなのだと語った。宇出津祭礼委員会の委員長である新谷は祭りは350年から400年くらい前の祭りが起源などと伝えた。小川は30年近くみこしを担いでおり、漁師たちが守ってきたものなどと述べた。年に一度、宇出津の町内会長が集まる会合があり、この日開催した。祭りの再開を目指す祭礼委員も参加し、祭りの開催だけが決定し、キリコの運行は町内会ごとに協議することとなった。
小川は能登町住民課に勤務し、この数ヶ月は震災対応に追われてきた。1月1日に発生した最大震度7の能登半島地震。住民たちはこの先に不安を感じていた。能登町宇出津新港に積まれた瓦礫を小川は全てが家だったものだと伝えた。
5月、宇出津地区・四明ヶ丘に暮らす野口は去年12月28日に長男が生まれた。震災の爪痕が残る中でキリコを出すのかどうか四明ヶ丘の住民たちが話し合い、賛成多数で祭りへの参加を決めた。キリコの通行のじゃまにならないようにするため電線の確認作業が行われた。祭礼委員の上結は10年前に小学校教員を定年退職し、今回始めて祭礼委員を引き受けていた。上結は祭りを守ってきている人々に敬意はあるが荒々しい祭りは性に合わないなどと明かした。上結の妻は去年から孫をみるため東京へ行っており、解体予定の自宅で一人暮らししながら仮設住宅への入居を待っている。祭りの準備に追われる日々を送ってもいる上結は震災によってこの地域が割れてしまっているのが一番どうしていいのか分からないなどと明かした。小川は自分もいつしかは何が神や仏やというように思うときが来るやもしれないなどと告げた。
かつてこの町を疫病から救ってくれた神様に感謝して始まったあばれ祭り。住民は幼き頃からキリコに乗せられ、成長すると担ぎ手となり、それが宇出津の日常となった。祭りまであと3週間と迫り、小川は神輿の完成を気にかけていた。小川は新しく再生された神輿を見て、震災も同じで、どれだけ壊れても何度でも全部再生させてやるのだと語った。
7月5日、あばれ祭りは今年も開催し、36町内会中32町内会がキリコを出した。能登半島地震から半年、神様を壊した夜に町は祭りとともに歩み続ける意志を示した。小川は祭りを開催してちょっとでも良かったと感じてくれたら幸いなどと語った。
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次回予告。