- 出演者
- 大泉洋 比嘉栄昇(BEGIN) 島袋優(BEGIN) 上地等(BEGIN)
今夜のゲストはデビュー35周年を迎えたBEGIN。約50年の付き合いになる3人が地元・石垣島でバンド結成までの日々を振り返った。さらに、石垣島のプライベートスタジオをテレビ初公開。
BEGINがデビューしたのは1990年。小学校からの同級生3人で結成した。デビュー曲『恋しくて』は音楽チャートで4位を獲得し大ヒットを記録。その後も次々とCDをリリースするが思うようにヒットはしなかった。そんなとき地元・石垣島の同級生のために沖縄の島唄を作曲したことが転機となった。三線など沖縄の伝統音楽を取り入れるようになり『涙そうそう』など沖縄ポップスの名曲を生み出していった。2002年には紅白歌合戦に初出場、沖縄を代表するバンドとしての地位を確立した。そして、デビューから35年たった今も毎年ツアーを行うなど、3人で歌を届け続けている。
BEGINのふるさと石垣島で思い出の場所を巡りながら結成までの日々を振り返る。小学生から高校生まで一緒に過ごしてきた3人。音楽の道を歩むきっかけとなった思い出のある中学校を訪ねた。中学時代、3人はそれぞれ別の形でギターに触れ音楽を楽しんでいた。中学3年生の時に新任で来た大濱先生が音楽室でレッド・ツェッペリンの曲をかけ、ギターでロックンロールを弾いたのを見て3人は衝撃を受けた。影響を受けた3人高校で音楽に没頭。島袋は比嘉とBEGINを結成。上地も別のバンドで活動を始めた。高校卒業後は進学のため上京。いったん別々の道を歩むが、1年後に友人の結婚式での演奏をきっかけに3人でBEGINを結成した。そして、1990年にオーディション番組で優勝したことをきっかけにメジャーデビューを果たした。
上京当時をよく知る友人たちを訪ねた。島尻さんと石垣さんは小学校からの同級生。ライバルだった3人がBEGINを結成したことについて、2人は驚いたという。島尻さんは「石垣にいたらそれぞれの道を歩んでいたと思うが、東京にいると心許せる友達は大切、自然と3人が集まったのでは」と話した。デビューから35年、変わらず活動を続けている3人について、石垣さんは「一人ひとりのベクトルは色々な方向にあると思うが、グッと一緒になる瞬間がBEGINワールド」と話した。
今回、石垣島の母校でロケを行ったが、比嘉栄昇は現在も石垣島に住んでいて息子が中学校に通っていたので全く懐かしくなかったと話した。今も変わらず3人で活動するBEGIN。小学生時代は比嘉を挟んで仲が良かったという3人。比嘉は「僕はこの2人がもめるのが大好き」と話した。
- キーワード
- BEGIN
今夜、最初に披露するのは1998年に発表した『防波堤で見た景色』。石垣島で過ごした日々を歌った曲。比嘉は、人気が低迷していたときに会社の偉い人に「このままではダメになる。1人でニューヨークに行って歌詞を書いてこい」と言われてニューヨークに行かされ、そこでこの曲の歌詞を書いたという。
BEGINが「防波堤で見た景色」を披露した。
パフォーマンスはNHKプラスで1週間配信されると告知。
- キーワード
- NHKプラス
BEGINが毎年6月に開催している『うたの日コンサート』。様々なアーティストがジャンルの垣根を越えて出演。地元沖縄のエイサー隊やフラダンサーも参加しみんなでステージを作り上げている。初開催は2001年で、那覇市のライブハウスで500人の観客と共にスタート。その後、規模は拡大し毎年沖縄各地で開催してきた。コロナ禍となった2020年は石垣島から配信。『うたの日コンサート』だけは絶やさないようにしてきた。『うたの日コンサート』に込める思いはうたを祝うこと。25回目を迎えたことしは100人超の出演者と6000人の来場者でうたを祝った。
25年続けている『うたの日コンサート』について、比嘉は「島で生まれ育ってるもんで、必ず何かの気持ちになる癖がついている。うたはいつも応援するばかりと思うと、この日だけはうたを主役にしたい」と思いを語った。
『うたの日コンサート2025 in 那覇』からBEGIN『島人ぬ宝』の映像。
ことし7年ぶりのオリジナルアルバムを発表したBEGIN。収録された11曲は全て石垣島で制作された。レコーディングをしたのは10年前に3人で作ったスタジオ。建設業をしていた比嘉の父が資材置場にしていた場所で、改装してレコーディングスタジオにしたが、防音したつもりだが全く防音になっておらず雨が降ったらおやすみだという。比嘉は「自分たちは旅の生活でライブでいろんなところに行くが、言葉を考えるときにこの場所からこの土地から考えた方がBEGINに似合ってる」と話した。
アルバムの全曲を石垣島でレコーディングしたというBEGIN。「ニワトリの声が多少入っても気にならなくなる」というBEGINに、大泉は「2本撮りで浜崎あゆみさんの収録もしたが世界が違いすぎる!」とコメントした。
続いて披露するのは『なんくる君であれ』。石垣島のぬくもりを感じさせるBEGINならではの島唄。「なんくるないさ」という言葉は有名になっているが、比嘉は「やるだけやってそのあとに“なんくるないさ”というのが本来」と話した。
エンディング映像。
「SONGS」の次回予告。