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今回は1枚の絵に残されたアーティストのメッセージを読み解く。また購入までのドキュメントを紹介。
オープニング映像。
作品を買うことで、アーティストを支えるパトロンのコレクターたち。新しいアート作品を探しているというのはHEART CATCHの西村真里子。新規事業のコンサルティング・プロデュースを行う。今注目しているアーティストはアパレルデザイナーでもあるKEISUKE SAKAI。ストーリー性のあるポップな絵。表参道にあるAFRODE CLINICはアート作品を使った医療を展開している。その一角にあるギャラリーにKEISUKE SAKAIの作品がある。はっきりとした黒の輪郭で描かれポップな絵柄にリアルな描写がなされている。他の絵にもポップとリアル双方が描かれる。どの作品もデザイン性の高いポップな線と色で描かれながらその裏にあるストーリーを連想させる見るものを引き込む仕掛けが。
KEISUKE SAKAIは自身の描いた作品に対しパッと見は可愛く描いているがリアルタッチな部分は説明を聞いてもらうところを見せたい部分だという。お花好きの猫という設定で鼻をもぎった人の手をちぎったという意味合いがあり、怒りの中の優しさを表現した。さらにUFOが植物をさらう絵についてはデイヴィット・ホックニーの名を挙げた。デイヴィット・ホックニーはポップアートに大きな影響を与えた現代芸術を代表するイギリスの画家。宇宙人が運命を無理やり変えている所だという。またすべての絵には違和感をもたらせているという。そうした違和感を描くきっかけはアパレル時代の挫折があったからだという。
KEISUKE SAKAIは1987年生まれ京都府に生まれた。ファッション系の専門学校へ就職し自分のイラストのデザインで服を作ったが、その中でストーリー性のある絵を描いた。しかし、ファッションにおいてそういった背景があっても意味までは興味をもたれなかった。そこでアートで勝負しようとおもったのがきっかけ。アパレル時代の経験をいかし、目を引くポップな色や線をアートの分野に持ち込んだ。そしてこのストーリーに注目してもらうべくとった手法はポップとリアルタッチを交え違和感をもたせること。その違和感にはSAKAIが一貫したあるメッセージが込められている。
KEISUKE SAKAIは絵に込めたメッセージについて学生時代に集団生活が苦手で孤独な高校時代だったという。専門学校では皆喋ることができ遠い存在だったヤンキーも人だと思えたという。またそうした壁は自分が作っていると感じたと答えた。一軒ネガティブに見えることは本当にネガティブなのか?視点が変化すれば解釈も変化する。ポジティブにもネガティブにもみえ、視点を変えれば世界が変わると鑑賞者に呼びかけている。西村は購入を検討したいと答えたが代表作の購入を検討している。またSAKAIの作品は11月26日より808COCO Galleryで展示販売。
東京・広尾のLA BISBOCCIAでアートイベントが行われていた。カジュアルにアートを楽しめるイベント。食事スペースの隣にアートギャラリーを併設。またアーティストと直接会話ができる。このイベントの主催者は医師の道下将太郎。食事目当てでもいいので気軽にアートに触れてほしいと答えた。参加したアーティストは世界的に有名な韓国の画廊のGallery BISUNJAEと契約した渋田薫。子どものおもちゃのアイロンビーズを使用してデジタルろアナログの境界線を描く沼田侑香、ヤクモタロウ、シゲマツなどが出展した。イベントは定期的に開催予定。
THE ART HOUSE〜そのアートは100年後に残せるか〜の次回予告。
エンディング映像。