今年度の文化勲章の受章者に漫画家のちばてつやさんなど7人が選ばれた。また文化功労者にはプロゴルファーの青木功さんや俳優の草笛光子さんなど20人が選ばれた。漫画家のちばてつやさんは東京生まれの85歳。17歳でデビューし、貧しくも誠実に生きる主人公を描いた作品やスポーツを題材にした作品などでヒット作を連発した。中でも1968年に連載が始まった「あしたのジョー」は「立て、立つんだジョー!」などの名ぜりふとともに大ヒット。“戦後漫画史の金字塔”として今も親しまれている。漫画家が文化勲章を受章するのは初めて。詩人の高橋睦郎さんは現在の北九州市出身の86歳。現代詩を中心に短歌や俳句、小説、オペラなどさまざまなジャンルで精力的に創作活動を繰り広げ、文学界の向上や発展に長年にわたって寄与し続けた。この他、東京大学名誉教授・江頭憲治郎さん、日本画家・田渕俊夫さん、チェロ奏者・堤剛さん、横浜国立大学名誉教授・中西準子さん、東京大学名誉教授・廣川信隆さんが選ばれた。