東京のきょうの最高気温は28.4℃。あすから10月なのに昨日のように真夏日となる日もあれば肌寒い日もあるなどジグザグ気温が気になる東京都心。街の人もこの気温差にお悩みのようだ。この気温差で体調の異変を訴える人もいるなか東京・港区の公園では桜が咲いたりもみじが枯れたり異変が起きていた。公園の関係者によると桜はソメイヨシノで、去年のこの時期は咲いていなかったとのこと。今年の猛暑や水不足の影響で葉が落ち、それを桜が勘違いして花を咲かせた可能性があるという。こうしたなか都内のクリニックでは例年に比べせきの症状を訴える患者が急増しているという。きのうも次々と患者が訪れていた。せきの症状を訴える患者の増加の要因の一つが寒暖差だという。東京ではこの2週間、真夏日となる日もあれば最高気温が27℃を下回る日もあるなど寒暖差が大きくなっている。また“秋の花粉症”が要因になっていることもある。風邪だと思い来院したところ花粉症と診断される患者が増えているという。秋の花粉症の原因はカナムグラやオオブタクサなどの雑草。自宅の庭や河川敷など生活に身近なところにあるため気付かずに秋の花粉症になる人もいるという。猛暑だった今年は特に花粉の飛散量が多くなりそうだという。一方海の幸にもある異変が起きていた。都内にある寿司店では普段、北海道産のスルメイカを使っているそうだがこの日は福島県産を使用しているという。いま福島県で大量に水揚げされているというスルメイカ。仕入れ値も安く北海道産と比べて味の違いもほとんどないという。実は今年、記録的な不漁となっていたスルメイカ。名産地、北海道・函館市の初水揚げはわずか数匹で初競りも中止となる事態になっていた。しかし今月に入り青森や福島など太平洋側で豊漁となり水産庁が漁獲枠を急遽拡大する異例の事態になっている。茨城県の漁港でもスルメイカが連日大漁だという。豊漁の理由について専門家は「一番考えられる要因は黒潮の大蛇行が終了している状況。海流の流れ方・交わり方がスルメイカにとって都合の良い環境。」などと説明。異例の豊漁は“海のダイヤ”とも言われる高級魚、クロマグロにも起きている。京都では120kg前後の大型を中心に1日で60匹以上水揚げされた。そんなクロマグロの大好物はスルメイカ。そのためイカにとっては厄介者となっている一面もある。実際、イカが仕掛けごとマグロに食いちぎられる被害が相次いだという。
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