今月10日から16日までは自殺予防週間。去年1年間にみずから命を絶った子どもは513人と過去2番目に多く深刻な状況が続いている。夏休み明けでつらい気持ちを抱える子どもや若者が多いこの時期、自殺対策に取り組む千代田区のいのち支える自殺対策推進センターでは我慢して追い詰められる前に逃げるという選択肢があることを知ってほしいと啓発活動を行っている。その名も「#逃げ活」。大きな台紙に印刷されたテーマに沿って自分の考えを付箋に書いて貼り付けていく。どう進めていくのか教えてもらった。テーマは4つ。まず「#○○から逃げたい」。そして「#逃げたいきもちを吐き出そう」学校内の人間関係や頑張りすぎる自分など逃げたいと思うことを書き出す。自分の気持ちや追い詰めている要因に気付くきっかけが得られる。そのうえで自分にできることを知るため「#逃げたいときのやり過ごし方」や「#逃げてよかった」といった体験談を書き込む。互いに見せ合うことでほかの人の経験を知ったり、自分の経験を認めることもできる。7月には藤沢市でワークショップが行われたが、そのときに出てきたことば、逃げたいこととしてSNSの返信あと真夏にスーツを着ることなどが挙げられたという。ささいな日常のストレスが重なっていって深刻な事態に陥るというケースもあるということで、まずは自分の気持ちを少しずつ書き出すことが大事だという。#逃げ活で使用する台紙は啓発活動を行っているいのち支える自殺対策推進センターに申請するとホームページから無料でダウンロードすることができる。