来月4日で放送開始68年目を迎える「きょうの料理」にはこれまで、いろいろなレジェンドシェフにレシピを教わってきた。その中から今回は1980年放送した「ハンバーグ」と1993年放送の「ビーフストロガノフ」の回を紹介。「ハンバーグ」では1964年の東京オリンピック選手村食堂の料理長を務めた村上信夫が家庭でもすぐまねしたくなるプロのすご技を披露。日本の家庭にハンバーグの作り方広めたといわれており、何度も再放送された。「きょうの料理」の制作者に話を聞いたところ、このハンバーグの回が放送された1980年代家庭でのもてなし方や食卓の豊かさといったテーマが求められていた。「きょうの料理」では外で食べるものだった洋食を家庭向けに手軽に作れるように工夫して積極的に紹介していたという。一方「ビーフストロガノフ」ではレジェンドシェフ、飯田深雪が当時90歳で調理を担当。飯田は100歳を超えてもなお西洋家庭料理の普及に力を入れて100歳で番組にも出演した。