長崎県の東彼杵町。食欲の秋、山の幸も海の幸も楽しめる恵み豊かな町を訪ねた。長崎の秋の風景といえば棚田。コメの収穫は10月頃、今は頭を垂らし始めた稲穂の姿が見られる。木場郷の棚田では約30軒の農家がコメを育てている。この棚田でコメを作って50年以上の末岡幸人さん。段差がある棚田では水の管理も重要。近くの山の湧き水を水路に引いている。しかし棚田ならではの苦労もある。棚田と棚田の間の斜面に生える雑草が大変。棚田の近くにある寺からの眺めが絶景。棚田のコメを年間を通して食べられる場所が米どころ木場のむすびで、地域の方々が営んでいる。東彼杵の町を歩いていると、よく目にするものはくじら。なぜ東彼杵がくじら推しなのか、理由は歴史にある。平戸や生月などでは捕鯨が盛んだった。そのくじらを県内外に届けるため、平戸街道と長崎街道が交わる東彼杵にくじらが集まってきたそう。今も東彼杵にはくじらを専門に扱う店がある。店を切り盛りしているのは板谷利美さん。実家が70年以上続いたくじら屋で去年、自分でも店を開いた。オススメは畝と皮須、尾の身。板谷さんは若い世代ならではの取り組みもしている。SNSでくじら料理を発信。手描きのイラストでレシピも考案。東彼杵町道の駅で鯨入りだご汁を試食。東彼杵の旅は心もお腹も大満足だった。
