きのう正午前、ウィリアム皇太子が両陛下の宿泊席のホテルにお迎え。晩さん会はチャールズ国王夫妻を挟む形で天皇皇后両陛下、ウィリアム皇太子、ソフィー妃と並んだ。スナク首相、キャメロン元首相、中曽根元外相ら王族や民間人ら約170人が出席。キャサリン皇太子妃は出席せず。「さくら」「オベラ座の怪人」など22曲が演奏された。ソフィー妃はチャールズ国王の弟・エドワード王子の妻。晩さん会のお料理について、山下氏は「食事の好みやアレルギーの有無など、両国間で事前に相談し、料理のラインナップを決める」等と解説。昼食会後、両陛下からチャールズ国王・カミラ王妃へ、天皇皇后両陛下御写真、蒔絵箱、佐賀錦ハンドバッグが贈られた。晩さん会にはカミラ王妃が皇后さまから贈られたバッグを持って出席。1971年、昭和天皇ご訪問の際にも御署名入り写真を贈り合っている。山下氏は「いつからかは分からないが、御署名入り写真の交換は通常日本にお見えになった賓客に対してもやっていること」等と解説。チャールズ国王のスピーチでは「英国へお帰りなさい」と日本語で挨拶する場面もあった。天皇陛下がオックスフォード大学留学時、オペラ鑑賞やフライフィッシングを一緒にしたことに触れ、「フィッシングについて言えば残念ながら最近はあまり効果が上がっていないと…あの「ポケモン」の名セリフ「全部ゲットだぜ!」は私自身にはちょっと高望みかもしれませんね」と話された。天皇陛下は「日英両国には、友好関係が損なわれた悲しむべき時代がありましたが、苦難のときを経た後に、私の祖父や父が、女王陛下にお招きいただき、天皇として、この地を訪れた際の想いがいかばかりであったかと感慨深く思います。皇后と私が留学し、一学生として英国の生活・文化を経験したオックスフォードの地を訪れ、日英間の学術・研究・教育分野での協力や若い世代の交流の促進に、少しでも貢献できればと考えています」と話した。英国最高位の勲章であるガーター勲章が授与され、晩さん会で着用されていた。天皇陛下はチャールズ国王へ最高位・大勲位菊花章頸飾を授与。1348年、エドワード3世が創設した英国の最高位の勲章であり、英国国内では国民生活に特別な貢献をした者に授与され、海外では原則キリスト教徒であるヨーロッパの君主に授与されている。今後の日程、27日に国王夫妻とお別れ、エリザベス女王の墓にご供花、28日にはオックスフォード大学の視察がある。山下氏は「オックスフォード大学に行かれるのを楽しみにしてるでしょう。いい時間を過ごしていただければ嬉しい。御学友の方ともお会いになる可能性はある」等と話した。