東京・葛飾区のバス停で見つけたのは、しばられ地蔵の文字。バス停から徒歩3分で天台宗 業平山 南蔵院には、体に縄が幾重にも巻かれたしばられ地蔵がある。縄を巻くと盗難よけ、縁結びなどご利益があると言われ、年に一度解かれる。母親とやって来た小学4年生の女の子は、ピアノコンクールの予選が今日あるという。これまで緊張で実力が出せないこともあったというが、しばられ地蔵のご利益はいかに。翌日、縄を解く親子の姿があった。参拝者は、願いが叶ったときに縄を解きに来るのだという。 業平山 南蔵院の副住職・日吉円順さんは、大岡越前のお裁きの話で、地蔵前で反物が盗まれるという事件があったという。大岡越前は、目の前の盗みを逃すとは地蔵も同罪と地蔵をお縄にして奉行所に運んだという。地蔵を縛って事件が解決したことから、地蔵を縛ると願いが叶うと言われるようになった。