今月10日、富山大学附属病院で始まったのはすい臓がんの手術。8年目の木村七菜医師に、ベテランの教授が助手としてつく。手術時間が3時間を超えようという時に10年目の八木健太医師にバトンタッチ。富山大学附属病院第二外科が徹底しているのは手術の交代制。オペは最後まで同じ医師が担当するという常識を変え交代制にしたのには理由がある。交代制を導入した藤井努教授は、富山大学外科が(着任当時)本当に人が少なくて、このままでは組織としてやっていけないので、と外科医不足の危機を語る。消化器外科医は2022年までの20年間で2割以上減少。その背景の一つが重たい業務負担。外科医につきものの長時間労働や緊急呼び出し。そういた働き方にまず入れられたメスが交代制だった。さらに午前は手術、午後は外来など細かく切り分ける完全シフト制。これにより家族の時間を大切にできるようになった医師も。この春病院には4人の新人医師が入局。働き方改革の結果、医局の人数はかつての2倍になった。医師が消耗しない働き方は患者の安全にもつながっていて、理解も得られているという。
