北朝鮮は今、空前の好景気にわいていると言われる一方、支持率が過去最低となり急に米朝首脳会談について言及を始めたアメリカのトランプ大統領。専門家は「非核化交渉をめぐりアメリカ側が一方的に譲歩するのではないか」と警鐘を鳴らす。オーストラリア人のローワン・ビアード氏は、ツアー会社を経営し訪朝回数は100回を超えるという。今年5月、ビアード氏を驚かせたのは平壌で遭遇した車の渋滞。走ってくる車の多くは中国製。電気自動車も増えているそう。食事に案内されたのは平壌で最高のレストラン。メニューにはピザやすしもある。この日の会計は150ドル(約2万4000円)だった。タクシーをアプリで配車するサービスも広がっている。料金は二次元コード決済。数年ぶりに北朝鮮を訪れたビアードさんは、平壌で急速にキャッシュレス決済が主流になりつつあることに衝撃を受けたという。今年2月、平壌に新たに1万世帯分の住宅が完成したとして、式典に参加した金総書記。新たにオープンしたという大型ショッピングモールには、ペットショップもある。韓国の政府系シンクタンク・国家安保戦略研究院によれば、北朝鮮がロシアへの武器売却などで得た利益は100億ドル(約1兆6000億円)超。北朝鮮の経済成長率は推計で3年連続3%超。金総書記との年内の首脳会談実現に意欲を示したトランプ大統領。17日から始まった米韓合同軍事演習を、「北朝鮮に敵対的なシグナルを送ることになる」として、大幅に短縮させた。しかしこれに対して金与正氏は「評価する価値もなく全く興味がない」と一蹴している。前回の会談で制裁の解除と引き換えに金総書記に非核化を迫ったトランプ大統領。しかし今回は「その件については話したくない」としている。
