日本からのノーベル賞受賞が3年連続となった。今年のノーベル化学賞の受賞者に東京理科大学名誉教授のそ合憲三さんらが選ばれた。個人ではアメリカ国籍を取得した人を含めて31人目となり、化学賞では去年受賞した北川進さんに続いて10人目となる。不斉自己触媒反応は、わずかに右手の関係、左手の関係の物質の中のわずかに片方だけが増えた状況の中で、それが増幅的に起こってどんどん片方がたまっていく反応が起こることが考えられていたが、その反応機構を解明したという形になる。今回の化学賞ではそ合先生が自然界で起こっていた現象を人工的にできるようにしたというところが評価されたポイントになっている。1つは生命の起源が何なのかの深い理解につながっていくところが大きく期待されるし、片方の物質を意図的に作り出すことができるというところで、例えば多様な分子の新しい製造法の開発にもつながるというところが、将来的な発展としては期待される。
