滋賀・甲賀市の障害者自立支援施設「社会福祉法人やまなみ会やまなみ工房」は障がいのある作家が異彩を放つアートの拠点。やまなみ工房・山下完和施設長は滋賀・近江八幡市「たねや」へ。全国の百貨店などにも展開する菓子メーカー。「たねや」では去年から「やまなみ工房」の作品を限定パッケージとして採用、完売するほどの人気商品をなっている。企業とコラボし認知度をアップする作戦。JALの機内で使われる紙コップ、LaLa arena TOKYO−BAYなど大企業に採用され少しずつ浸透し始めている。小説家・真山仁が取材していた日にも世界的ブランドの商品開発担当者が訪れていた。作品をアパレル商品のデザインに使えないかと考えていた。
よこしまな気持ちで利用されるかもしれないことについて、山下は「利用できるものとして評価をもらった。ブームが来たら乗れるだけ乗ってやろうと思う」と話す。入り口は限定せずに幅広く色々な人にまず見てもらいたい、そのきっかけをつかみたい。障がい者に対する様々な偏見や差別の思いを正しく導くことが役割だと思う。