ちゃんみなの代表曲「美人」。何度も経験した社会から否定される苦しみを歌っている。ちゃんみなは幼い頃から音楽が好きで自ら作詞作曲に打ち込み17歳でデビュー。夢のステージで待ち受けていたのは見た目へのひぼう中傷。深く傷つき、摂食障害になるまで追い詰められた。そうした中で救いになったのは痛みそのものを歌うことだった。「有名にはなれない」「醜いブス」という暴言に対して怒りをあらわにした。精神科医の泉谷閑示さんは、怒りは抑えがちな場所にあるが、一番大事なエネルギーと物事を革新していく力だと話す。ちゃんみなは平和主義だが許せない部分とは闘っていきたいとした。曲の最後は「何が美しいかは自分で決める」と締めくくっている。社会の理不尽にNOを突きつけたこの曲は多くの共感を集めて大ヒットを記録した。その後、ちゃんみなは「世界を変える30歳未満の日本人」に選出された。