朝日奈央が最新ドローンショーの舞台裏を体験取材。500機のドローンを操作するのは1台のパソコンのみ。プログラミングによる自動制御で飛行。オペレーションを行う本部はワゴン車1台。ぶつからず飛行できる鍵となるのがRTK(リアルタイム・キネマティック)。ドローンはGPSによって位置情報を把握しているが、数メートルのズレが発生。RTKが地上の基準点となることで、より高精度な位置情報を得る。これにより誤差が数センチに。レッドクリフ・佐々木孔明代表がドローンに魅了されたきっかけについて「世界一周回ろうと決めたときにオリジナルの旅にしたいなと。ドローンを持って旅をしたら魅力的な写真とか動画が撮れるなと思って」と語った。旅の中でドローンの将来性を感じた佐々木代表。2019年、テレビや映画などの空撮をドローンで行う会社を設立(当時24歳)。その後、日本各地でドローンショーを行い、実績を重ねた。今年5月、花火搭載ドローンのテスト飛行に成功。9月には中国・深圳で国外の企業らと協力し、7598機が同時飛行するドローンショーを開催。ドローンで描く「ディスプレイの大きさ」でギネス世界記録に認定された。ドローンショーの制作には約2ヶ月。本番まで9日、演出の調整が大詰めを迎えていた。ドローンショーの作り方を紹介。3DCGソフトを使い、ショーで表現したい画を3D化。3Dモデルにドットと呼ばれる点を配置。ドットがドローンの光に。3Dモデルを消し、ドットだけの状態に、ドローンが描く立体的な画が完成。本番まで2日、会場ではリハーサルが行われていた。リハーサルで飛行させるのは、ネタバレを防ぐため、500機中・30機。アニメーションの頂点や端を担う機体を飛ばす。本番当日、約2万1000人の観客が集まった。迫力満点のショーに大興奮の朝日。いよいよクライマックス。