2025年11月、仙北市角館町で地元の社会福祉協議会が主催するイベントが行われた。中島勝子さんは娘・星子さんと会場を訪れ、食堂でも人気だったかつ丼・焼き肉丼・いなりずしを販売。弁当販売は水害後初めて。旅館でボランティアをした人も来てくれた。なか志ま旅館では食堂再開へ向けた準備が進んでいた。約2ヶ月半ぶりに食堂が再開すると、勝子さんの表情にはやる気が漲っていた。勝子さんは助けてくれた人々やお客さんへの感謝を語った。2025年最後の営業となった12月26日もいつも通り。「普通に店を開けられる」ことが困難な一年を乗り越えた証だった。食堂には温かい時間が流れ、客の会話が弾んだ。再開したカレンダーは被災した8月19日のままだった。
