今、不登校の小中学生がオンラインで学ぶ動きが広がってきている。昨年度、不登校だった小中学生の数が過去最多の34万人超と11年連続の増加となっている。宮崎県延岡市で不登校の小中学生に向けた取り組みが始まっている。市の教育委員会がいくつかの学びの場を用意している。柔軟なカリキュラムで通常よりゆっくりしたペースで進む教室、またオンラインの学習支援であるのべおかつながるオンラインは現在、31人の小中学生に向けて毎日授業の配信をしている。授業をするのは長年、小学校の教師をしていた支援員という人たち。興味を持ってもらえるよう身近な話題について学ぶふるさと学習に力を入れている。授業中、画面に顔を出すか、声を出すかどうかは、子どもたちに任せている。発言の代わりになるのはチャットや絵文字。自治体の教育機関が主導するオンラインでの学習支援は全国的に少しずつ増えてきているところ。オンライン学習支援員・大崎陽子さんは教師歴40年で去年までは小学校の校長を務めていた。かつては不登校の子ども達には家庭訪問して学校に来られるようにと向き合ってきた。大崎さんは、一人ひとりの個性を大切にした指導支援、その価値を大事にすると話した。