今回取り上げるのは2007年放送の「ばっちゃん〜子どもたちが立ち直る居場所〜」だという。そして今回のゲストは俳優の宇梶剛士だと紹介した。
2007年放送の「ばっちゃん〜子どもたちが立ち直る居場所〜」を放送。罪を犯してしまった子どもたちを支えている女性がいる。それは保護司の中本忠子さんだという。子どもたちはこの女性のことを「ばっちゃん」と呼んでいるという。保護司は罪を犯した子どもの社会復帰を手助けするボランティアだという。中本忠子さんは活動してからすぐに非行の原因が空腹にあることに気づいて、それから子どもたちに手料理を振る舞うようになったという。ただ子どもたちの立ち直りが以前にも増して難しくなっていると「ばっちゃん」は感じているという。
社会全体に不寛容な空気が広がっており、過ちを犯した子どもへの風当たりは強く、居場所を見つけることは容易ではないという。「ばっちゃん」の家に出入りしていたマコトは少年院に入り、昔の仲間がいる広島では更生が難しいということで愛知県の少年院から仮退院の日を迎えた。マコトは知り合いがいない土地で更生を目指すという。マコトは「ちゃんとばっちゃんにも相談しようと思っています」と語った。
マコトが仮退院してから7日後。マコトは深夜バスのチケットを買って、ばっちゃんの家を訪れた。ばっちゃんはマコトが子供の頃から好きだった親子丼を食べた。マコトは一人で暮らすことに仕事を探すのにも容易ではない状況だ。
居場所がないことが子どもたちを非行に走らせて立ち直りの可能性を奪ってしまう。ばっちゃんはここ数年、家にやってくる子どもたちと地域住民が交流する取り組みにも力を入れているという。一緒にご飯を食べて顔なじみになることで地域が子どもの居場所に一つになれないかと模索しているという。次の日、仕事をクビになったという少女がばっちゃんの家にやってきた。少女は「心の居場所がないことが一番つらい」と語った。
敬老の日にばっちゃんの家を訪ねると、子どもたちから多くの贈り物が届いていた。最近は活動する人も増えて寄付も増えたが、ばっちゃんは80歳を超えているので継続するのは大変ではないかと聞いた。そこで「何で続けられるのか？」と聞くと、ばっちゃんは「何でかね？」と語った。
少年院を出てから5か月。マコトを訪ねてみると働き始めていた。勤め先は近所の居酒屋だ。開店前の掃除や仕込、接客などを行っているという。そんなマコトは保育士になろうという目標を見つけたという。そのために短大に行こうと考えているという。
スタジオでは2007年放送の「ばっちゃん〜子どもたちが立ち直る居場所〜」について話題になった。宇梶剛士は「色々と思い出した」と感想を語った。また番組に出ていたマコトは現在2児の父親になっているという。そして、ばっちゃんは今も年中無休で活動を続けているという。