佐賀市出身の洋画家・山口亮一が幼少から晩年まで過ごした佐賀市与賀町の旧宅で毎年開かれている展示会では、絵や寄贈された雛人形など合計約100点が展示されている。昭和初期に山口氏が2人の娘のために描いた「ひな図」は、日本画に使われる岩絵具で描かれており、長身の男雛と丸顔の女雛が子どもを見守るような柔らかい表情をしている。また、山口の次女で俳句・絵の指導をしていた西幾多さんが描いた「おひな様」が展示されている他、一般から寄贈された雛人形も飾られている。山口亮一の旧宅は地元のNPOが市からの委託を受けて管理してきたが、スタッフの高齢化などで来年度から休館するため展示会は今回が最後となる。展示会は来月3日まで開かれる。