千葉県の海沿いのマンション11階の台所を紹介。ガス代もシンクもピカピカに磨かれている。佐野文子さん67歳は、亡くなった両親のマンションに2年前から引っ越し一人暮らしをしている。退職前は動物の病気を研究する大学教授だった。10年間で自分のための休みは3日間だけ。アイデア、ひらめきが突然降りてくるのが楽しかったそう。21歳の青年が一瞬にして自分のもつ三十数年の知識などをAIを使って半年で追い越していき、役目が終わったと思い、定年まで4か月残した64歳で退職した。現在、千葉で自身の経歴を語ることはない。父とよくいった潮干狩りに行き、貝を使て父のよく作ってくれたアサリの刺し連をつくる。獣医師の仲間が遊びに来ることもある。佐野さんは「戻ってきて幸せ。ストレスないもんね」と話す。
