山口県宇部市でひきこもりの支援を行っている山根俊恵さん。集まっているのはひきこもりの子を持つ親たちである。内閣府が15歳~64歳を対象に行った調査では146万人・50人に1人はひきこもりの状態であるという。山根さんはある男性のひきこもりの話を始めた。NPO法人「ふらっとコミュニティ」は精神科病院の元看護師で山口大学大学院教授の山根さんが精神障害者の支援施設として2005年に設立。2015年からひきこもりの支援も始めた。55歳のひきこもり・国近斉さんは子供の頃から人付き合いが苦手だったという。それでも中学校までは普通に学校に通っていた。入学したのは地元の進学高校であり、つまづきはここからだった。次第に不登校になり、高校を2年で中退。その後アルバイトをしても長続きしなかった。そして長い引きこもり生活の始まりとなる。
80代の親が50代のひきこもりの子の生活を支える8050問題。国近さんの自宅には8050問題の先の現実があった。両親と3人で暮らしていた国近さん。50歳の頃に80代の両親が相次いで亡くなって以来、両親の遺骨とともに暮らしている。そして親が遺した預貯金から月6万円を下ろして生活している。国民年金保険は全額免除の申請を続けていた。将来もらえる年金は満額納めた人の3分の1程度となる。1人になった国近さんは日々の出来事や心境をノートに綴るようになった。55歳の時、市の広報誌に載っていたひきこもり相談に目がとまりふらっとコミュニティとつながった。ふらっとコミュニティでは週に1度、ひきこもりの人を対象に勉強会を行っている。この日は怒りの感情について学んでいた。そして大学生とスポーツで交流となった。いきなり集団に入ってもプレッシャーを感じるが、スポーツやゲームを通じてだと抵抗なく入れるというのもあるからである。
80代の親が50代のひきこもりの子の生活を支える8050問題。国近さんの自宅には8050問題の先の現実があった。両親と3人で暮らしていた国近さん。50歳の頃に80代の両親が相次いで亡くなって以来、両親の遺骨とともに暮らしている。そして親が遺した預貯金から月6万円を下ろして生活している。国民年金保険は全額免除の申請を続けていた。将来もらえる年金は満額納めた人の3分の1程度となる。1人になった国近さんは日々の出来事や心境をノートに綴るようになった。55歳の時、市の広報誌に載っていたひきこもり相談に目がとまりふらっとコミュニティとつながった。ふらっとコミュニティでは週に1度、ひきこもりの人を対象に勉強会を行っている。この日は怒りの感情について学んでいた。そして大学生とスポーツで交流となった。いきなり集団に入ってもプレッシャーを感じるが、スポーツやゲームを通じてだと抵抗なく入れるというのもあるからである。
住所: 山口県宇部市海南町2-58-1