戸塚密着型を名乗るシンガーソングライターのカホは横浜市戸塚区に根ざして活動している。戸塚密着型の活動の軸になっているのがテーマソング作り。これまで50以上の商店会や個人商店などのテーマソングを作ってきた。始まりはパン屋。店内ではカホが作った曲がいつも流れている。2012年、お店にテーマソング作りを願い出たカホ。曲作りのために体験入店もした。新体操教室のテーマソングづくりでは子どもたちから歌詞に入れてほしい言葉を募集した。このフレーズは幼稚園児が考えた。戸塚密着のきっかけは戸塚区での路上ライブだった。街の人が声をかけてくれてお祭りなどのイベントや駅前の大掃除にも参加するようになった。そしてテーマソングを作る中で戸塚にのめり込んでいった。カホの活動をきっかけに街の人たちもつながりを強めている。戸塚での活躍の場はさらなる広がりを見せている。2020年からはエフエム戸塚のパーソナリティーに就任。週1回、3時間の生放送で地域の情報を届けている。区が掲げる音楽の街とつかのイベントでは出演者を集めるなどプロデュース業も行っている。戸塚の人々をつなぎ街づくりも担うようになったカホ。見据える先にあるのは音楽を使って戸塚の子どもたちをサポートすることだ。