朝9時、歌舞伎町の裏通りで自転車に乗った男性が毎朝向かうのは鮮魚の卸店。人気の居酒屋「のだぴん」の初代店主野田一彦さん82歳。居酒屋「のだぴん」は親子2代の店で、父の野田一彦さんは元々すし職人でこの道65年の大ベテラン。15年前に店を継いだ長男の野田義彦さんが今は調理全般を担っている。接客を担当するのは母の野田きみ子さん。すしは本格江戸前握りで、このすしを目当てにやって来る客も多い。父が新宿に店を構えたのは43年前。すし職人の父が開いたのはなぜか居酒屋。父は店を妻や従業員にまかせては夜な夜な仲間と歌舞伎町に繰り出し遊び呆けていた。やがて自分の店にも遊び仲間やクラブで働く女性を連れてくるようになった。やがて父の遊びに使う金がかさみ店は経営難に。それでも遊び続ける父に息子の義彦さんは大きな決断を下した。2010年のだぴんは店を閉じることに。その後常連客の後押しもあり閉業から半年後の2011年に再オープン。義彦さんが35歳の時にのだぴん二代目店主となった。再開する時に約束したのは、家族が力を合わせて店を盛り上げていくこと、父は必ず店にいること。義彦さんは新メニューの開発を重ねた。店は大盛況で再び歌舞伎町の人気店となった。野田一彦さんは、言えないけど感謝してます、反省もしていると話した。
