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「ぼうこうがん」 のテレビ露出情報

超高齢社会を迎える日本ではがんと認知症が併発するケースが増えてきている。2019年にがんに罹患した人は99万9075人。このうち65歳以上が75万4054人で全体の75%。続いて認知症。日本では2012年時点で65歳以上約15%の462万人が認知症と推定されている。そして、来年にはさらに増えて約700万人になるとも言われている。国立がん研究センターでがんと認知症について研究している小川朝生医師は「がん入院患者の約2割は認知症を併発しているとみられる、その数は増加傾向にある」としている。今日のポイントは「死亡リスク増、何が困難に?」と「家族にも負担、どう支える?」。
がんと認知症を併発すると何が問題なのか。認知症を併発していると入院後の死亡率が上がるという。がんに限らず、様々な病気で患者が入院したときに認知症も併発している場合の死亡率が2~3倍。「認知機能の低下で服薬管理を適切に行えなくなること」「痛みや体調不良を伝えるのが、難しくなること」「治療方針を本人が決める機会を失うこと」。小川医師は「説明がわからなくてもはいはいって頷いている。それを見た担当医の先生と看護師は本人がわかったんだと思ってそのまま治療を進める。実際に治療に入ると本人は実は全然理解できていなくて、それで本人も戸惑って、病院側もどうしていいかわかならくなる」などコメント。認知症のあるがん患者への対応で困ったことがあると答えたのは97.7%。具体的には「本人が判断できない」「在宅で支える家族がいない」「痛みなど伝えられない」などがあげられるという。がん患者入院時に認知症検査をしている割合はまだ2割にとどまっていて見過ごされているケースが多い。
がんと認知症を併発したら「家族にも負担、どう支えるか?」。小川医師が実際に診た80代の女性のケース。50代の息子さんと2人暮らしをしていたが認知症を併発して身の回りのことを息子に支援をしてもらわないと難しい状況だった。そんな中でぼうこうがんを再発。ぼうこうを全摘出し人工ぼうこうをつける方法もあるが、息子が働きながら1日中支援するのは難しく、治療の選択も難しくなってしまったという。小川医師は「がんと診断されたらまず治療をどう進めていきたいか患者本人を中心に話しあっておくこと」とコメント。人工肛門や人工ぼうこうが必要となった場合、ケアの負担がかなり大きくなる、そのため、退院したときに誰がケアするのか。頻度について家族が確認しておくことが大切だという。そして、認知症の症状にいち早く気づくことも大切だという。初期症状としては「好きな趣味を急にしなくなる」「外出しなくなる」などがあるという。かかりつけ医や地域の相談窓口に相談することが重要だという。

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