大学進学で県外に出てしまう学生も多い中奈良で青春を楽しんでほしいと、コミュニティーFMで地元の魅力を発信している3人の学生がいる。奈良市のコミュニティーFMで月に2回番組を放送している。3人とも県外の出身で、奈良の大学に通っている。奈良女子大学大学院3年・武蔵未侑は岩手県出身で、小学生の時に東日本大震災を岩手で経験。そこで唯一確実に情報を届けてくれたのが地域のコミュニティーFMだったという。ラジオを聴かない若者にもいざというときに普段からラジオに親しんでほしいと、同世代が楽しめる番組を発信することを考えた。奈良市の観光PRを担った仲間と共にラジオ局に企画を持ち込んだところ熱意が伝わり去年番組がスタート。番組名は「阿修羅三つ巴Radio!」。奈良市の興福寺にある三つの顔を持つ阿修羅像になぞらえた。番組のテーマは奈良で過ごす学生の青春。そして後輩につなげようと、今年8月新たなメンバーを募る体験イベントを開催。奈良の学生たち6人が参加し番組企画に挑戦した。その後スタジオに移動し番組に出演。後輩に思いを託す3人。若者にもラジオを好きになってもらい、ラジオを通して奈良のことも好きになってほしいという。