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「やまだこどもクリニック久米川」 のテレビ露出情報

簡単な計算がちょっと苦手、仕事がなかなか覚えられないという人たち、皆さんの周りにもいないだろうか。医療の分野では数値が85から115を平均的、そして70を下回ると知的障害としているが境目の領域にあるのが境界知能の人たち。専門家の推計では国内に1700万人、およそ7人に1人が該当するとされている。障害とは見なされないため必要な支援を受けられない人もいる。茨城県に暮らす木村汐里さんは料理や掃除など一見、問題なさそうだが、計算になると母親と一緒に商品の値段を確認しなければならない。この日、近所のドラッグストアに化粧品を買いに来た木村さんは財布の中のお金で足りるか途中で分からなくなって何度も値段を確認していた。木村さんが周囲と違うと感じたのは小学生のころ。毎日、何時間も勉強をしても授業についていけなかった。中学生になると人間関係もうまくいかなくなって不登校に。高校は通信制の学校に通いアルバイトを始めた。しかし、レジ打ちなどの仕事を覚えることができず働くことが怖くなって長続きしなかった。18歳のときカウンセリングに通う中で知能検査をすすめられる。結果は平均よりも低い、IQ81、境界知能ということばを初めて知った。両親は娘の将来を心配している。障害ではないため特定の支援が受けられない境界知能の人たちを支援する動きも出始めている。都内にある精神科のクリニックでは去年、小中学生向けのデイケアを開設。利用者の半数以上が境界知能に当てはまる子どもたち。境界知能の人たちが生きづらいと感じる点はさまざまだ。明確な支援の形は定められていないが、子どもたちの特徴も踏まえて臨床心理士やソーシャルワーカーなどの専門家も配置して幅広い支援を模索している。勉強についていけない子には教員免許を持つスタッフによる学習指導も行われている。境界知能について厚生労働省は障害福祉サービスは知的障害者を対象としており、その定義は自治体によってさまざまである。いわゆる境界知能に特化した支援は行っていないが生活にお困りの場合は必要に応じて支援を提供しているとしている。境界知能を研究している古荘純一さんは「境界知能は本人が気付いていないケースが少なくない」と話す。また国や自治体、研究機関による実態調査や研究も必要としているという。

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