おとといから申請が開始された備蓄米の随意契約について小泉農林水産大臣はきのう夜の時点で約70社から申し込みがあったことを明かしたうえで「いったん随意契約の現時点の大手小売り対象のものは休止したうえで新たな随意契約を早ければ金曜日に再開したい」と述べ、随意契約の受付をいったん休止すると発表。理由について「2022年産のコメが20万トンの申し込み上限に達したため」としている。中小のスーパーや町のコメ店を対象に2021年産コメ10万トンの随意契約を早ければ明後日再開すると発表した。大手小売りが契約する備蓄米の店頭販売に向けた準備が進められている。一番乗りを目指しているアイリスオーヤマ・大山晃弘社長はきのう、小泉大臣と面会した。アイリスオーヤマはあす、自社の精米工場に備蓄米が届き次第、来週月曜にはグループが運営するホームセンターの店頭にコメを並べる見込みだとしている。ファミリーマートでは備蓄米を1キロパックで販売することを決めた。1キロ税抜き400円を想定している。精米、パック詰めを親会社の伊藤忠商事のグループ内で完結させ6月上旬の販売を目指している。