3000年前、自らの国を失い亡国の民となったユダヤ人。世界各地に離散し、長きに渡る苦難をたどった彼らの運命を変えたのは、19世紀末にポーランドで生まれた1人の男、ダビッド・ベングリオンだった。かつてユダヤ人の王国を築いたとされるダビデ王からその名を得た彼は、パレスチナの地に再びユダヤ人の国を作る夢を抱く。1948年5月14日、戦いの末にベングリオンはその夢を現実のものとし、ユダヤ人の国「イスラエル」を建国。だが、そこにはアラブ人が住んでいた。領土を巡るアラブ人とユダヤ人の衝突は激化するが、イスラエルはその度に勝利し領土を拡大していく。やがて世界有数の軍事大国となったイスラエルだが、彼らはその苦難の歴史と悲劇の記憶によって未だ武器を手放すことができず、アラブ人への攻撃を繰り返している。今回は、ユダヤ人国家・イスラエルの物語。