アサヒゴールドの発売日にむけて営業部隊も動き出していた。量販店を担当する新井さんは都内最大級のドン・キホーテの店舗を訪れていた。ドンキには若者の客が多く、SNSでも売り場が話題になる。新商品をアピールするのに絶好の場所となっている。酒の売り場にいくと、アサヒの商品の売り場は、会社を応援するポップで宣伝されていて、イチオシ扱いされていたが、ビール売り場で一番目立つ場所にあった。新商品のアサヒゴールドもそれを目指すという。新井さんは松井さんの営業時代の同僚だった。松井さんがチューハイ担当、新井さんはビール担当として一緒に得意先をまわった仲。なんとしても良い売り場を確保したいと新井さんは、ドン・キホーテの運営会社のパン・パシフィック・インターナショナルホールディングスへ。ゴールドを一押し扱いにしてもらうための交渉を行っていた。
